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さよなら二人(M.M&髑髏→骸)
「あんた、骸ちゃんのこと、好き?」

そう聞いたら、当たり前のようにこう答えた。

「好き」

迷いなんかひとつもなくて、それがうらやましくて、悲しかった。

「あんたも可哀相に」

私は短くため息をつく。

「世界人口の半分は男なのに、よりによって骸ちゃんみたいなのに引っ掛かるなんてね」

髑髏の瞳をのぞきこむ。綺麗な瞳をしていた。

「いい?髑髏。骸ちゃんは悪い男よ」

「それは……」

真っ直ぐ私を見つめて、髑髏は言った。

「私に言っているの?それとも自分に言っているの?」

「……!」

「M.Mも骸様のこと、好きだよね?」

「……そうね。お金をくれる骸ちゃんは好きよ」

素直に頷けるほど私は純粋じゃなかった。お金をくれるから、好き。そう自分に言い聞かせて。そうしないと、本当に心まで奪われてしまいそうで怖かった。彼に想いが届くことはないと知っているから。

「……そう」

髑髏は淋しそうに少し笑った。
もしかしたら、言い訳なのかもしれない。本当は心まで奪われてしまっていることの。
そしてそれを見抜かれているのかもしれなかった。

「M.M」

「なによ?」

「骸様は、最期まで幸せな夢を見せてくれるかな?」

「……さあ?」

髑髏はこれから骸ちゃんを助けに行くのだと言う。もし骸ちゃんが脱獄できたら、髑髏と会うのはこれが最後になるだろう。
私は彼に殺されるだろうか。それとも今まで通りだろうか。どちらでもいい。

「さようなら、M.M」

「さよなら、髑髏」

髑髏が突き放されるその瞬間まで、甘やかな夢を見たままでいられたらいいと思う。
お金はくれないけれど私は髑髏が嫌いじゃなかった。






**********

M.Mちゃんメインでした!
キャラ崩れしてますね;なかなか書かないので……
でも好きです。M.M。

骸ちゃんは利用できるうちは優しく接するけど利用価値がなくなったらその瞬間に捨てます。殺します。そんな残酷な人でもいいと思います。

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あきゅろす。
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