オレンジ色の世界(骸髑) 枯れ葉が舞う季節。下校を過ぎて、もう日はすっかり傾いている。鮮やかに朱く染めあげられた廊下を曲がって玄関に辿りつけば、ちょこんとうずくまる小さな人影が目についた。 「クローム」 骸が声をかけると、髑髏はぱっと振り返った。「骸さまっ」とすぐさま立ち上がって、ぱたぱたと駆け寄ってくる。鼻先がちょっと赤くなっていた。 「ずっと待っていたんですか?」 聞くまでも無く、そうだろう。案の定、髑髏はこくんと頷いた。 骸がそっと手をとると、ずいぶん冷たくなっている。 「冷えてしまっていますね。それに、お腹も空いたでしょう。・・・待たせてしまってすいません」 「そんなことないです」 髑髏が否定するのと同時に、きゅううと髑髏のお腹が可愛らしい音をたてた。 慌てて手で押さえるけれど、もう遅い。恥ずかしい、と髑髏はうつむく。 そんな髑髏が愛おしくて、骸は微笑む。 「クフフ、では帰りましょうか。あまり遅くなると千種に叱られてしまいます」 「はいっ」 骸は自然に髑髏と手をつないで、夕陽は仲良く並んだ長い影をつくり出した。 ********** 骸髑ほのぼの。 ってゆーか父子(ぇ どっかで見たようなありきたりな話です・・・; 黒曜は仲良し家族だったらいいです。 骸様はみんなのお父さんで、 千種がお母さん、犬と髑髏ちゃんは年の近い兄妹な感じで。 犬は骸様大好きだから髑髏ちゃんにやきもちやいてて、 骸様はみんな大事にしてるけど唯一女の子の髑髏ちゃん(娘)は特に過保護。 髑髏ちゃんはおっとり。結局みんなに愛されてます。 そして千種は生まれついてのお母さん体質。 だったらいいな!(激しい妄想) [*前へ][次へ#] |