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迷いない選択(綱+髑)

私の心は空っぽだったから満たしてくれるものが欲しかったのかもしれない。
空虚な心が一瞬で満たされる喜びを知ってどうしたらその手を振り払えるの。
大切なものはあの人に出会ってから増えたの。

「クローム、こんな夜中にどこ行くの」

振り返るとボスがいた。
こっそり基地を抜け出そうとしたのに、ボスは私を見つけてしまった。
台詞が用意していたような口ぶりだったから、待ち伏せされていたのかもしれない。
だけど、出口はもう目の前。

「ボス、ごめんね」

私は答えられなくて、代わりに謝った。
ボスにはそれだけで十分伝わったみたいだった。

「嫌な予感がしたんだ。でも、本当に抜け出そうとするなんて」

ボンゴレの超直感は困る。

「行かせないよ」

夜中の地下基地は足元の明かり以外に光源がない。だから表情までは見えない。
代わりに静まり返った空気の中、声色は鮮明に窺えた。
低く怒気を孕んだ口調。

「クロームがあいつに縛られることなんかないんだ」

私のために怒ってくれるボスはやっぱり優しいね。
声が震えてしまいそう。

「ボスはボンゴレのみんなが好きでしょう」

守りたいと願うもの。
同じように、

「私もね、骸様が好きなの」

この胸の痛みは今までで1番痛いけれど、大切なものを捨てる怖さは震えるほどだけど。

私の全てと天秤にかけてもあの人のほうが少し重いの。

「さよなら」

背を向けて走り出した。もう振り返れないし、止まれもしない。
どうか優しすぎるボスが私なんかを追いかけてきませんように。

ただ私は
どんなに辛くても何が失くなっても、
少しも後悔はしなかった。










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もしも骸がミルフィオーレに寝返って(?)いたら。
クロームは骸の味方をするのかな、と。

本誌でははっきりボンゴレの味方になることになったようですが
二次創作だからいっか←

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あきゅろす。
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