[携帯モード] [URL送信]

SD夢小説
初恋をキミに(清田)



「今日こそ話かけるんだ。よし。」




教室のドアの前で気合いを入れる。
ドアを開け、自分の席まで歩く。


(よし、今だ。)


自分の席まで来て、隣の席の雨月をチラッと見て挨拶しようとした。




「亞柚、おは――――…」

『あっ!清田おはよー。』

「…はよ。」




が、失敗。
また先に挨拶されちまった。
今日こそはと意気込んできただけあって、それが悔しくて、若干テンションが落ちちまった。




『清田どした?元気ないの?』




そんな清田を心配した亞柚は、清田の顔を覗くように見てきた。




「な、なんでもねぇよ。」

『でも…顔赤いよ。熱あるんじゃない?』




そう言って額に手を伸ばしてきた亞柚に清田は、反射的に体を反らしてしまった。

瞬間、亞柚は驚いたような…どこか悲しそうな顔をした。




「大丈夫だよ。なんでもねぇって。」

『そっか…なら良かったよ。』




さっき見た顔が嘘かのように、笑顔で亞柚が言ってきた。
そのまま前に向き直して、朝のHRが終わった。









―――――――――――――――
――――――――




「今日も見に来るのか?」

『うん、もちろん!』

「そっか。早く来いよ。」




それだけ確認して、鞄とバッシュを片手に体育館に急いだ。




「ちゅーす。」

「よっ!信長。」

「神さん。さすが早いッスね。」

「信長も早いじゃんか。」




まだ二人きりの体育館でシュート練習をする。

シュッ…――――

ボールがリングに吸い込まれていく音は気持ち良い。




「よっしゃ!絶好調。」




放ったシュートは見事リングの中に全て入った。
今日こそ、亞柚に良いとこ見せて告白する。それが清田の計画だ。


そうこうする内に、他の部員が全員集まり、部活が始まった。

アリーナを見てみればそこには亞柚の姿が。
それだけで清田はやる気が倍増した。




ダム、ダム、ダム…――――


ボールが弾む音が響く。
今日は練習試合ということで、皆の気合いもいつも以上だった。





「スーパールーキー清田信長だ!!」




その掛け声とボールがリングに叩き込まれる音が響いた。
清田がダンクを決めたのだ。




「信長絶好調だな。」

「かっかっか!当たり前ッスよ神さん。」




その後も絶好調の清田は、ダンクを何本も決めていた。







――――――――――――――――
――――――――――――



「あいつまだ残ってっかな?」




神との自主練を終え、急いで着替えた清田は、亞柚を探していた。




「もう帰っちまったのか?…――――――ん?おっいた。」




体育館の裏を覗いたとき、後ろ姿の亞柚を見つけた。
声をかけようかと思ったが、一緒にいる相手を見てやめた。




「な…神さん!?」




何となく亞柚は神さんに気があるんじゃないかって気はしてた。
バスケを見に来るのも神さんを見たいからだって。

だからこのシチュエーションもいつかはって予想してたんだ。




「あれ?信長。」

「神さん…。お、お疲れっした。」

「信長!?」




その光景が見てられなくて、思わず走り出した。
あわよくば今日亞柚に告ろうかと思っていた。




「告る前から失恋かよ…」




肩を落としながら歩いていると、後ろから名前を呼ばれた。




『清田!待って。待ってってば!』




振り向くと息を切らした亞柚が大きく肩で息をしていた。




「どうしたんだ?良いのかよ、神さん置いてきて。」

『だから…清田の勘違いだって。』

「何が勘違いなんだよ?神さんのこと好きなんじゃないのかよ。」

『それが違うの!私が好きなのは、神さんじゃなくて清田!私は清田が好きなの!!』




思いがけない予想外の告白に反応出来なかった。




『何とか言ってよ。』

「かっかっか―!」




顔を赤くしながら言う亞柚が可愛すぎて思わず笑っちまった。




『な、何よ。』

「いや。…俺も亞柚が好きだぜ。」




ニカッと笑えば、笑顔になった亞柚が抱きついてきた。











初恋をキミに

(いつから好きだったんだよ?)(入学した時から♪)(マジかよ!)(うん。ノブは私の初恋!)













あとがき

第3弾は清田。
清田はかっこいいと思う。
ってか好きです。
気づけば好きなキャラ順に小説を書いている(笑)
なんか今回、実際何書きたかったのか自分でもわからない食らうダラダラした文になってしまいました。
神とヒロインが二人でいるとこは、ヒロインが神に相談に乗ってもらってるっていう設定です。
神は二人の気持ちを知っていたんです。
さすが神です。

では、ここまで読んで下さり
ありがとうございました。

2011.05.18


[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!