幼(おさな)なじんでマイ・メモリー☆ G 最終話 「明菜ちゅわーん!」 「秋蘭ちゅわーん!」 翌日の授業開始二十分前、いつものように大きな声が廊下中に響きました。 「こらー秋蘭待たんかーい」 続いて笹城美稀の声が聞こえました。 「いつもご苦労様」 続いて山内禾の声が聞こえた気がしました。 「みちるちゃーん!!」 五組のドアを勢いよく開けて飛び込んで来たのは、翠園若の貴公子こと在寺院隆也です。 「ごめんねーみちるちゃん。僕のバク宙のせいで女の子がみんな担架で運ばれちゃって、投票者のほとんどが男子になったから、女の子の票を獲得するもくろみが丸潰れになっちゃったね〜!」 どが。貴公子は即座に制裁されました。 「ほんま、とんだ骨折り損やわ」 机に頬杖を突き、何かにダメージを食らわせた右手首を振りながらそう言ったのは、春日浦みちるです。 「草臥(くたび)れ儲けやな」 同じく、先日惜しくも優勝を逃した神ノ崎かおるが言いました。そして本のページをめくります。 「もう、そんなことないですって!」 二人を必死になだめる黒崎桃ちゃん。 「お二人はもっと大切なことを再確認できたじゃないですか。それは何よりの収穫ですよ?」 「……」「……」 二人は何の反応もせずしらっとしています。 「まあな」「まあな」 そう呟いた二人は、遠い記憶の中の二人と同じでした。彼女たちはこれからも、他の誰より歴史ある想い出を未来へ繋いでいくのでしょう。 いつまでも、いつの日も、幼なじんでね、マイ・メモリー☆ *end* ☆パソコン変換NGシーン☆ いぇーい♪ E.N.1 E話から マサルタウンに〜という歌が大音量で続く中、さっき熱唱していた司会者が舞台からはけ、一組目のダンスグループが檀上へと上がってきました。 ところ変わりましてこちら出演者控室。 「南蛮?」 ←(正)何番 え?な、南蛮?? by作者 E.N.2 F話から 「ははは、歯ぁ磨けよぉ〜」 バーコード頭の隆也が軽く手を振っていました。 「夢は叶うもんだねぇ〜」 「夢は叶えるもんじゃ」 秋蘭に言い返すみちるさん。明菜は“この曲いいねぇー”と相変わらずノリノリ男子具です。 ←(正)ダンシング 「だ…男子具…? by明菜」 はっ!私の入力ミスΣ( ̄Д ̄;!?い、いやあ明菜ちゃん、これは決して下ネタではないよ、うんなんか下っぽいけど絶対絶対違う、うん決して 「代わりに一発 byみちる」 どが。奇しくも作者は制裁されました。 「奇しくない byみちる」 E.N.3 G話から 「みちるちゃーん!!」 五組のドアを勢いよく開けて飛び込んで来たのは、翠園若の気功師こと在寺院 「いや、そんな能力持ってませんよ by貴公子」 隆也は多才だなあ。 「だから気功なんて使えませんよ by隆也」 照れなくったっていいんだぞ。 「うん、照れてない」 最後まで読んでくださったあなた様 てんきゅう そぉ まっちヽ(´ω`*) [*前へ] [戻る] |