短編集・読み切り
◆
「邪魔だってば。
手をどかさないとチ●ポ踏むよ?」
往生際悪くオレを見上げてくる島崎をわ
ざと突き放すような冷たい声で脅す。
苦笑いを浮かべて回避しようとしていた
島崎はおそるおそるといった感じでオレの
足首から手を離した。
足はようやく自由になったものの怯えが
勝ったのか島崎のチ●ポは足の下で少し萎
んでしまっている。
そのチ●ポの表面を撫でるようにして足
を前後し始めると島崎は最初小さく震えた
が、ゆっくりとしたリズムで擦り続けると
戸惑いながらもチ●ポが熱を取り戻し始め
る。
「オレのことオカズにして抜いてるって言
ってたけどさ、どんな妄想で抜いてるの?」
「ん…?」
ゆるゆると足を扱きながら、以前から尋
ねてみたかったことを投げかけてみる。
島崎はチ●ポを擦るオレの足の刺激が怖
いような物足りないような顔でオレを見上
げてきた。
どうやらオレの言ったことを聞いてなか
ったようだ。
「だーかーら、オレでどんな妄想してんの
って訊いてるんだけど?」
「え?うーん…」
島崎は照れたように視線を逸らすけど、
問われて思い出したように足の下のチ●ポ
がちょっと反応した。
「別に妄想とかそういうんじゃなくて、ミ
ツのしゃぶった時の顔とか声とか思い出
して抜いてる」
「……っ」
島崎は照れてこっちを見てないけど、で
もそれだけに本当にそのネタで抜いてるん
だと思ったら熱が耳を駆け上がった。
嬉しい…けど、それ以上に恥ずかしい。
島崎の中で本当にそういう対象なんだな
と思う一方で、それ以上も望んでいるんだ
ろうにという罪悪感めいたものもある。
岡本のとろとろの粘膜に包まれ弾力のあ
る縁に締め付けられて、思うがままに突き
上げて、そして射精する快楽を島崎はもう
知っている。
右手で擦るのとフェラが違うように、素
股と挿入だってだいぶ違うだろう。
その快楽はオレは島崎に与えてやれない
ものだ。
チリッと言葉にできない感情が胸を焼く。
けれど島崎の指どころか自分でもじっく
りとは触れないその場所に、島崎の勃起チ
●ポを受け入れられるかなんて考えなくて
もわかる。
島崎はそんなオレの傍からいつか離れて
いってしまうだろうか?
「オレの、しゃぶりたい?」
「いい、の?」
“それ以上はさせてやれないけど”と続
く言葉はこっそりと呑み込む。
1トーン上がった島崎の声が上がると同
時に足の下で擦っていた島崎のチ●ポがさ
らに上向いてオレの足の裏を押し上げた。
…わかりやすいんだから。
呆れたような照れ笑いが自然と口をつい
て出て、“いいよ”とため息交じりに返し
つつ島崎のチ●ポを擦っていた足を退ける。
「イタダキマス」
「バカ…」
オレの勃●チ●ポの前で両手を合わせて
ふざける島崎の頭にペシッと軽いのを一発
見舞う。
ニヤケ顔でヘラヘラ笑う島崎はオレのチ
●ポに鼻先を近づけるとスゥーッと深く息
を吸い込んだ。
わざわざ匂いなんて嗅ぐなと言おうとし
たけど、それより島崎の唇が先端に触れて
言葉が引っ込む。
島崎の舌が先端にのったと思ったらその
まま根元の方へと伝い落ちて、舌の表面全
体を使って下から上へと何度も舐め上げて
オレのチ●ポを唾液まみれにしていく。
「ぁっ…くっ…」
時々思い出したように裏筋を強く舐め上
げられると勃●したチ●ポの先からとろ…
っと透明な先走りが皮を伝い落ちる。
キスで熱を孕んだオレのチ●ポは咥えら
れ軽く扱かれただけで達してしまいそうな
ほど出来上がっている。
島崎はここでふっと顔を上げた。
「ね、ちょっとだけ…いい?」
「ん…?」
島崎の問いかけの意味が分からなくて小
さく首を傾げると、島崎の手がオレのパジ
ャマのボタンにかかる。
島崎の意図が分からなくて島崎がボタン
を全て外すまで黙って見ていたら、パジャ
マの前を広げた島崎がそっと首筋から肩、
そして胸に向かって掌を撫で下ろした。
「ん…」
一瞬掠めた突起からくすぐったい様なそ
うでないような感覚が胸に広がって、一瞬
詰めた息をゆるゆると逃がす。
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