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短編集・読み切り



 そう思えば思うだけどんどん気持ちは和

らいでいき、先程から手で覆い隠している

慎ましい岡本のチ●ポが萎えていないのに

気づく。


「あぁ、勃●しっぱなしはキツイからヌき

 に来たんだっけ?

 手伝ってやろうか?」

「え…?あ、いいよ…っ」


 岡本は首を振るが、そもそも体内に既に

オレの指を咥えこんでいる状況で逃げられ

るはずもない。


「そんなこと言ったって岡本のチ●ポビン

 ビンじゃん?

 高取の指だと思って目閉じなよ。

 岡本のイイとこ擦ってやるよ?」

「っ…」


 岡本が震えたのは端まで真っ赤になった

耳にオレの吐息がかかったからかもしれな

い。

 だが、咥えこんだオレの指を締め付けた

動きは説明できないだろう。


「オレはさ、岡本の敵じゃないよ。

 始まりはアレだったけど、岡本が高取の

 命令に喜んで従ってるならそれを邪魔す

 るつもりもない。

 なんだかんだで楽しませてもらってるし。

 だからたまの気紛れくらい受け入れたら?

 そのままじゃ、帰り道辛いでしょ?」


 優しげな声で囁く。

 いつも理不尽に突っ込まれるだけの岡本

には受け入れるか否かの選択肢はなく、そ

の回答に困っているようだった。

 だから背中を押してやる。

 岡本がNOと言えないように。


「この落書き、高取が書いたんだろ?

 だったら岡本の答えだって決まってるん

 じゃないの?」

「お願い、します…」


 そう言って岡本は壁に手をついたままケ

ツを突き出してきた。

 岡本は高取の命令には逆らわない…その

何よりの答えだった。


「どこがイイの?

 オレ、そういうの全然知らないんだけど」

「わからない、ぁっ。

 いつもすぐ…イッちゃうから」


 岡本がイッたところなんて見たことがな

い。

 おそらく高取に突っ込まれた時の話なの

だろう。

 それにしても自分の感じるところもわか

らないまま射●してしまうなんてどれだけ

早いんだと思うけれども。


「岡本ってつくづく高取大好きな変態だよ

 ね」

「あっ、ごめんなさいっ。あぁッ」


 うわ言のように謝る岡本だったけれど、

オレに言われて嬉しそうに締め付ける縁は

正直だ。

 しかも中を探るように擦っていたら、ち

ょうど弱い所を擦ったのか岡本の息が上が

る。


「ココ?ココがいいの?」

「あッ、わかんな…っ」


 岡本はわからないと首を振るけれど、震

える膝と上擦る声と、何よりも指を締め付

ける縁がピンポイントで弱い部分を教えて

くれる。

 ただ突っ込まれただけでイッてしまうと

言っていたけれど、やはり体内も開発済み

らしい。

 むしろ開発されていなかったらそちらの

方が驚く。





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