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短編集・読み切り



 本棚にマンガを戻すと、すかさず男子ト

イレに向かう。

 他に人影はなく、奥の個室がピッタリと

閉ざされていた。

 迷うことなくそこに歩いていき、物音ひ

とつ立てないその向こうの気配を察しなが

らノックした。


 コンコン


 ドアの向こうでは気配を消していて、息

遣いさえ噛み殺そうとしているんだろうと

知れる。

 そんなことをしても無駄だけど。


 コンコン


「岡本、いるんだろ?

 開けろよ」


 急かすようにノックを繰り返して名前を

呼んでやる。

 そこにいるのは分かっているんだと教え

てやる。

 長いような沈黙の後で、諦めたように静

かに鍵が開かれた。

 ドアを開くと、壁に手をついた岡本は剥

き出しになった尻の穴から白濁した液を溢

していた。

 そしてその右手は股間に伸びていて、覆

い隠すように握り締めている。

 その手がなぜ白い液体で濡れているのか、

説明されなくても察した。


「へぇ…あのバイトの人に突っ込まれてイ

 ッたの?

 そんなにあの人ヨかったんだ?」


 笑いながら尋ねてやると、岡本は泣き出

しそうな顔で首を横に振った。


「これは…歩きにくいから、自分で…」

「そのわりには萎えてないよね?

 他人の精●をケツ穴から垂らしながらシ

 コってるなんて、どんだけ変態なんだよ」


 侮蔑の笑みを向けながら詰ってやると岡

本は小声で“だって…”とか言いながら聞

き取れない言い訳を並べる。

 そんな岡本の尻にはクッキリと黒インク

でチ●ポ大好き”やら“精処理●器”やら

の文字が書き殴られている。

 “F●ck”と大きく書かれた文字から

伸びた矢印がどろりとした精●で濡れる穴

に伸びているのを見た途端、ムラムラとし

た感情が頭をもたげる。


 ぐちゅっ


「ぁうッ」


 濡れているとはいえケツ穴にいきなり指

を突っ込まれた岡本が体を震わせた。

 精●で濡れるそこがぬめりながら指を締

め付けてくる。

 岡本がケツから精●を溢しているのなん

て見慣れているし、普段ならそこに指でさ

え突っ込みたいなんて思ったことはない。

 それなのに不思議とそこを掻き回したく

てたまらない。

 もっともっと汚れてしまえと黒い感情が

指の動きを乱暴にする。


「掻き回す度に出てくるんだけど?

 何人咥えこんだんだよ、変態」

「あっ、やめて。零れちゃうっ…」

「オレは、何人にヤられたかって、聞いて

 んの」


 ぐちゅぐちゅと2本の指をやすやすと呑

み込んだ体内を掻き回しながら岡本の悲鳴

を無視して尋ねる。

 そもそも精●で汚れる心配をするくらい

なら最初からヤらせなければいいのに。


「ぁっ、さ、3人っ…」

「3人?

 どー考えても3人分の量じゃないだろ」

「ぁっ、ぁぁっ、空気入るっ…」


 突っ込んだ指を広げてみると、赤い粘膜

が白い精液で汚れている。

 それに岡本は喉を反らせるけれど、奥か

ら溢れてくる白濁の量はどう軽く見積もっ

ても3回分じゃない。


「いっ、一回で、離してくれなかったか

 らっ…」


 耳まで赤くしながら白状した岡本の言い

分はおそらく嘘ではないだろう。

 穴を掻き回す指にさえ温かい襞が絡みつ

いてきて、マワされ慣れているくせに締め

付けのいい縁が物足りなさそうにヒクつい

ている。

 こんなところに突っ込んだら一回では離

さないかもしれない。

 まぁ物好きは、という前提つきだけれど

も。





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