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短編集・読み切り



 岡本が喉の奥まで明け渡すのならばわざ

わざ鼻を摘む必要もない。

 むしろ岡本の頭を抱えるようにして連続

で喉の奥を突いてやって島崎に隙を与えず

に追い上げていく。


 ズンッズンッズンッ


「あッ、やべッ、イクッ…!!」


 岡本が本気で締め始めたら島崎は堪えが

きかない。

 歯を立てないだけで手一杯であろう岡本

の喉を繰り返し突くと途端に余裕を失った

声が震え、間もなく腰を突き出したまま島

崎は果てたらしい。

 岡本の体内に根元まで突っ込んで、一滴

残らず奥に放つ。

 頬を赤らめたまま快楽で余裕を失った潤

む目をギュッと閉じて耐えるようにじっと

快楽を味わう島崎。

 その顔がたまらない。

 それを引き出したのは確かに岡本だが、

岡本の喉の奥を突いて強く締め付けさせた

自分も関与していると思うだけでゾクゾク

と暗い快楽が背中を這う。

 全てを放ち終わってまだ荒い息をしてい

る島崎の表情が緩む。

 快楽で溶けた眼差しが自分に向けられた

瞬間、言葉に形容しがたい快感が襲ってき

て後ろからの突き上げから解放された岡本

に唾液ごと強く吸い上げられるのにすっか

り高ぶっていた熱をもっていかれた。


「くッ、ぁッ…!」


 耐えきれずに岡本の口内に精●をぶちま

けた。

 岡本のほうは慣れたもので、放ったもの

を零すこともなく飲み込んでいく。

 自らの精で汚れた部分も丁寧に舌で舐め

とって唾液と共に呑み込んでから顔を離し

た。

 高取は本当によく岡本を仕込んでいると

感心するのはこんな時だ。

 岡本の目は常に高取のことしか映してい

ないのに、目の前にいるというだけでこん

なに丁寧なフ●ラをさせる。

 よほどちゃんと仕込んでいなければ、主

人と認めた人間以外の者の精までこんなに

丁寧に呑まないだろう。

 もっとも高取は皆の前で岡本に突っ込ん

だことはないから、どんな調教をしている

のかは分からないけれども。

 ズルリと岡本の口内から抜け落ちたチ●

ポを下着の中へ戻してズボンのチャックを

上げる。

 すでに次に突っ込みたい者はチ●ポを勃

たせているから岡本本人には休んでいる暇

はない。

 オレは岡本の前を離れて同じように岡本

から離れた島崎の傍へ近づいた。


「今日も早かったな、島崎」

「うっせーな、もう」


 自らの精で濡れるチ●ポをティッシュで

拭いている島崎は悔しそうにむくれる。

 その顔からはもう快楽の色はだいぶ抜け

落ちていて、もう少し余韻を楽しませてく

れてもいいのに、と心の内でひっそりと思

う。

 まぁ昼休みなんて短い休憩時間にマワそ

うとするから余計に時間が短くなるのかも

しれないけれど。


「最短記録は5分だったっけ?

 えっと今日は…」

「ミツ」


 わざとからかうような声を出して掛け時

計に目を向けると、拗ねた声が唸るような

響きをもつ。

 名を呼ばれて島崎のほうを見ると、すっ

かりむくれた顔で睨まれていた。

 これ以上その話題でつつくな、というこ

とらしい。

 しょうがないなと肩を竦めてみせると、

綺麗に拭き終ったチ●ポをズボンの中に押

し込むところだった。





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あきゅろす。
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