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短編集・読み切り



「口でしたって同じでしょ。

 島崎はほんとに光速射精だし」

「ミツ、このヤロ、うッ」


 からかいついでに岡本の喉の方を突いて

やると、文句をいいかけた島崎が呻いた。

 喉を突かれたことで島崎のを突っ込んで

いる岡本のケツの穴が締まったのだろう。

 それを見てしてやったりの顔をすると悔

しそうに島崎が睨んでくる。


 吉光だからミツ。

 この呼び名を最初に言い出したのも島崎

で最初は女みたいに聞こえるから嫌だと言

っていたんだけれども、ヘラヘラ笑いなが

ら島崎がしつこく呼ぶからいつの間にか定

着してしまった。

 今ではミツと呼ばれるのがそんなに嫌い

じゃない。

 決して口には出さないけれども。


「ほら、腰揺すってごらんよ。

 それとも出ちゃうから怖くて振れない?」

「言わせておけばっ」


 ゆるゆると岡本の口内を突きながら笑う

と島崎は悔しそうに唸って岡本の尻を鷲掴

みにしそのまま奥をズンズンと突き始める。

 その振動は嫌でも岡本の体を通して伝わ

ってきて、逆にこちらからもチ●ポで奥を

突いて応戦してやる。

 苦しそうな岡本が喉を震わせるけど、高

取がいいと言うまでは終わらない。

 高取の許しがあるまで岡本は粘膜を差し

出すことをやめはしない。

 どれほどに苦しくても高取が無言で眺め

ているというだけで“お願いします”と自

分で体を開いてくる。

 オレにはとても理解できない思考だけど

岡本はきっと根っからのドMなんだろう。

 でなければこんなこと、いつまでも続け

られるはずがない。

 さっさと逃げ出してしまわないのは岡本

自身もこの行為を受け入れているからだ。

 それを知っているからこそ自分の思うま

ま腰を振れる。

 岡本の粘膜を通じて、その向こうにいる

島崎を感じさせることができる。

 こんな経験はこの危険な遊びをしなけれ

ばきっと一生縁がなかっただろう。


「ほら、もっと突きなよ。

 イっちゃうからビビってんの?」

「うっせ、黙れっ」


 煽れば煽るだけ島崎の腰の動きは早くな

っていく。

 受け入れる側のことをちっとも考えない

突き入れは岡本には辛いだけのはずで、同

じスピードで突いているオレのチ●ポを咥

えこむ粘膜がキュウキュウと締まる。

 岡本を犯している島崎はそれ以上に締め

付けられているのか、上気した顔が我慢し

きれないような快楽で歪んでいく。

 その表情にゾクゾクする。

 もっともっと歪ませたくなってしまう。

 岡本の頭を抱え込むようにして奥を解放

しろとせっつく。

 突き上げのスピードが速くなると防御本

能が働くのか岡本の口内は狭まって喉の奥

には先端が触れないように舌が行く手を阻

む。

 だが島崎は岡本の喉の奥のほうを突いた

時の締め付けがたまらないらしく、オレに

とっては岡本の舌が邪魔で仕方ない。

 喜んでマワされてるなら全てを差し出せ

ばいい。

 中途半端なことをしないで全部投げ出し

て言いなりになってしまえ。


「んぅッ」


 岡本の奥に捻じ込みたいようにしながら

突き上げつつ鼻をつまんでやれば早かった。

 すぐに息苦しくなった岡本の体が酸素を

欲して喉から空気を得ようとする。

 その隙に奥まで突っ込んだ。


「うぁッ…あぶな。

 相変わらずヤベェな…岡本の中」


 突っ込んだチ●ポを締め付けられると同

時に腰を振っていた島崎がたまらないよう

に呻く。

 そろそろ限界が近いのは明らかだった。





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あきゅろす。
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