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短編集・読み切り



「もういいよな、岡本?」


 たっぷりとローションで濡れた指を岡本

の体内から引き抜くと岡本はなんとも言え

ない吐息を漏らした。

 辛いような、気持ちいいような、どっち

ともつかない表情。

 しかしそれを尋ねた彼、島崎は最初から

岡本の体の具合などどうでもいいらしく、

たっぷり濡らしただけでもう準備は整った

と思うのかさっそく自分のチ●ポを取り出

してローションで濡らしたばかりの穴に先

端を擦り付けて自分のチ●ポにもローショ

ンを塗りたくる。

 一番乗りが大好きな島崎が皆で岡本をマ

ワす時にいつもローションで濡らす役をか

ってでる。

 大した愛撫もないのに岡本がそれでもそ

んなに辛そうでないのは、そう期間を開け

ずに皆でマワしているからだろう。

 誰か一人でも欲求不満になったら皆で岡

本をマワす…他人が聞いたらギョッとする

かもしれないが、それが初めて皆で岡本に

突っ込んだ日から暗黙のルールになってい

た。

 最初は嫌だと泣き叫んでいた岡本も、や

がて諦めたのか何も言わなくなった。

 リーダーである高取が命じればいつだっ

て股を開く。

 高取が油性のマジックで書いたのだろう

その肌の落書きも余すことなく晒しながら

彼が見ている前で皆が満足するまで犯され

る。

 もう全て諦めているのかと思えばそうで

もなく、岡本の目はいつだって高取に向い

ていた。

 岡本の思考は到底理解できなかったが、

オレはオレで自分なりの愉しみがある。


「じゃあ口はオレね。

 さっさと口開けろよ、岡本」


 四つん這いになっている岡本の前に立っ

てそう告げると岡本は言われた通りに口を

開く。

 ズボンの中から引っ張り出したチ●ポを

岡本の口内にゆっくりと押し込んでいくと

生温かい粘膜に包まれて震える吐息が鼻を

抜けていく。


「あーあ、今日も口はミツが一番手かよ。

 ちゃっかりしてんなぁ」

「っるさいな。

 誰かが使った後なんて気持ち悪くて突っ

 込めるかっての」


 脇からかかった声に当然だと唇を尖らせ

る。

 確かに岡本のフ●ラは気持ちいいけれど

も、だからといって別の誰かのを飲んだ口

でされるなんて気持ち悪すぎる。

 ケツの穴の一番が島崎なら、口の一番は

オレというのが定着しつつあった。

 今しがた横から口を挟んできた奴は、口

よりもケツのほうがいい派で本気で文句を

言ったわけではないことは誰もが知ってい

る。


「くっ、相変わらず締まるなぁ…」


 岡本の中にゆっくり押し入ったらしい島

崎の顔が歪んでいる。

 オレのチ●ポを包む粘膜の僅かな震えが

今岡本の中に確かに島崎のチ●ポがおさま

っていることを物語っていた。


「今日は頑張ってよ?

 じゃないと早漏疑惑確定だからね」

「この…。

 岡本の中がどんだけ締まるのかも知らな

 いくせに」


 笑いながらからかうと、島崎は忌々しげ

に舌打ちしてゆっくりと腰を動かし始める。

 それに合わせるようにしてオレも腰を揺

すり始めた。

 確かに岡本の粘膜は気持ちいい。

 まるでそれ用にしつらえたような気がす

るのは体に書かれた落書きが雰囲気を作っ

ているせいなのか。

 よくはわからなかったけれども、岡本の

口をオナホ代わりにしながら島崎の快楽に

染まっていく顔を眺めるのが好きだ。

 こんなバレたら絶対にヤバイ遊びをやめ

ずにいるのはそのため。

 全てはそれだけのためにー…。



Sexual intercourse

   through the victim


 〜Magic Marker side Yoshimitsu〜





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あきゅろす。
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