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短編集・読み切り



 言われるままに野坂のものをしゃぶって

いる岡本を見ながら、高取は不特定多数の

男達の精●を可能な限り呑ませてやろうと

したあの夜のことを思い出す。

 複数の掲示板に多少のモザイク加工しを

施した写真画像付きで書き込みをしたせい

もあってそこそこの人数が集まっていた。

 もちろん全員が全員そのつもりで来たわ

けではなかっただろう。

 物珍しさや好奇心で覗きに来た者もいた

はずだ。

 しかし結果的にはその内の大部分が岡本

の口に奉仕されて精●を口内に放つ結果に

なった。

 興味をもった希望者達が代わる代わる幾

度も彼の口内に放ち、ネットの掲示板でも

書き込みが盛り上がってきた頃に乱入者が

飛び込んできた。

 満足して離れた者を突き飛ばしてすでに

外に出されて揺れていたブツを岡本の口に

突っ込んだ。

 いつ洗われたのかもわからない服、伸び

っぱなしの髭、薄汚れて黒ずむ肌。

 一見して浮浪者と解る出で立ちの男は独

特の匂いを放ちながら腰を振りたくった。

 予想外の乱入者に誰も動けない空気の中、

岡本の喉の方まで突っ込んだらしい男は遠

慮なくその奥に放ったらしい。

 そのまま何とも言えない呆け面で余韻を

味わっていた男を突き飛ばして、岡本はそ

の場で胃の中に溜まったものを全て吐き出

した。

 さすがに耐えられなかったのだろうと誰

もが同情的な目で見つめる中でその男は1

人ニヤニヤと笑い、もう吐けるものがなく

なってぐったりしている彼の口にもう一度

それを突っ込もうとした。

 さすがに不味いと思ったのか数人の男達

が浮浪者を羽交い絞めにし、その間にぼー

っとへたり込んでいた岡本を半ば引き摺る

ようにして彼は帰路についたのだった。

 その晩、書き込みをしたいくつもの掲示

板はその話題でもちきりになり朝まで書き

込みが絶えることはなかった。


「つーか、高取。

 お前もそろそろ突っ込まないと時間なく

 なるんじゃね?

 それとも5限目サボんの?」


 すでに吐き出してスッキリしている尾山

が時間を気にして声をかけるが、回想から

戻った彼はゆるく首を振った。


「俺は別にいい。

 溜まってるわけじゃねーし。

 それにいつでもできるだろ」

「さすが高取は言うことが違うねぇ」


 自分がする気もないのにわざわざこんな

所にいるのは、野坂がヌきたいと言い出し

たからだ。

 どうやら皆で岡本をマワした時以来、青

年に何かをする時させる時には彼の立ち会

いの下でという暗黙の了解があるらしい。

 それが何故なのか高取にはさっぱり理解

できなかったが、特に断る理由もなかった

からそのままきてしまった。

 興味なさげに言葉を返すと他人のモノを

咥えたままの岡本と目が合った。

 何か言いたそうな目に見つめられても高

取の気が変わることはない。


「おい、岡本。お前なにサボってんだよ」


 少しでも他に意識を向けたことがバレた

らしく、口を犯したままの野坂が突っ込ん

だままのブツで奥を突く。

 途端に苦しそうに顔が歪み、それから岡

本はフェラに集中したらしかった。





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