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短編集・読み切り



 空いている右手で乳首を摘まんでいる島

崎の左手首を掴む。


「こっち」


 誘導する気配を感じたのか島崎の手はあ

っさり胸を離れたが、その手を股間に導い

て後悔した。

 熱が引いてから一度も刺激されてないチ

●コが頭をもたげている。

 それを島崎に教えてしまったからだ。


「そこばっか、もうやだぁ…っ」

「だって俺の利手は左手じゃないから」


 わかってるくせに。

 緩く勃つチ●コを左手でなだめるように

擦られても全然足りない。

 それなのに島崎は痛いくらい尖って敏感

になっている乳首を離そうとしない。

 オレが嫌がることはしないって言ったく

せに。嘘つき。


「そこばっかしたら痛いって」

「痛い…?じゃあ優しくする」


 優しくする、と言ったくせに尖る乳首を

擽るように舐めるだけでちっとも解ってな

い。

 そこはもう弄るなと言っているのに。

 島崎の脳みそは駄犬並みなのか?


「もぅっ、あっ、チ●コしゃぶって…!」


 指先で弄られるより吸ったり咬んだりさ

れるほうが辛くて、思わずそう口走る。

 島崎はそれでようやく顔を上げた。


「残念。

 ミツのコリコリして美味しいのに」

「っるさい。

 オレは食い物じゃないっ」

「うん。

 ミツはミツだよ」


 島崎の感想なんか聞いてないと睨んだけ

ど、島崎はヘラっと笑って全然理解してい

ないようだ。

 バカ島崎め。


「じゃ、改めて」

「待って。

 オレもやる」


 オレのチ●コに顔を近づけようとした島

崎にストップをかけて、ソファーの上に寝

転ぶ。

 でも島崎はきょとんとした後で苦笑いに

変わり、あろうことか首を横に振った。


「俺は後でいいから。

 まずはミツがイクのを見たい」


 普段から突っ込むことしか頭にないよう

な島崎の口から信じられない言葉が飛び出

した。

 しかもオレがイクのを見たい、だなんて。


「さっきはあんなにガチガチにしてたくせ

 に。

 それとももう萎えちゃったまま勃たない?」


 暗に早漏だから先にイかされそうで怖い

の?という意地悪い気持ちを抱きながらあ

えて尋ねてみたが、思いがけずきょとんと

した島崎から真顔で返事が返ってきた。


「そりゃ気持ちいいのは好きだけどさ、俺

 はミツのイク時の顔を見るのも好きだし。

 咥えっこしたらミツの顔ちゃんと見えな

 いから」

「…あっそ」


 意地悪い気持ちの行く先が削がれて持て

余す。

 会話の噛み合わなさが心の距離を浮き彫

りにしたようで苦い気持ちを押し殺しなが

ら会話の続きの言葉を探る。

 自分でも呆れてしまう。

 これ以上心の距離を縮めてこられるのは

嫌だけど、離れていくのはもっと嫌だなん

て。

 けれど迷う言葉の先はオレのチ●ポを咥

えた島崎の粘膜に溶かされて消えた。


「ぁっ…!」


 ぬるぬるした舌がチ●コの皮の間に入り

込んでビクッと腰が震える。

 唾液でたっぷりとぬめる舌が敏感な先端

をぐるりと舐め回してからゆっくりと皮を

下して先端を剥き出しにする。

 あまり剥かれることのない先端は空気の

僅かな動きにさえ敏感で、島崎の視線に晒

されながらぷっくりと先走りの滴を滲ませ

た。


「ミツのチ●コってピンクで可愛いよね」

「っるさ、ぁっ…」


 経験回数が少ないと茶化された気分で口

をへの字にしかけたが、間もなく島崎の口

内にチ●コをすっぽり呑まれて言葉が途切

れた。

 チ●コの括れの付近を中心にぬるぬると

舐められたかと思うと今度は先端の小さな

穴の縁を舌先で刺激される。

 たまらずに零れる先走りごと吸い上げら

れると足の先まで快楽で痺れるけれど、絶

頂に達するにはまだ弱い。

 島崎の呼吸の合間に啜り上げたものがチ

●コを伝って玉袋やその下まで濡らしてい

く。


「あっ、ぁんん…っ!

 いつまでやってんだっ」


 幾度も吸い上げられ唾液を零す島崎に焦

れてキレると、島崎は一度顔を上げ唾液で

べたべたになっている袋を揉みながらへら

っと笑う。


「感じてるミツって可愛いなぁって」


 可愛いが褒め言葉になるのは女子だけだ

ということをすっぽり忘れたような満面の

笑顔で言ってのける。

 その頬を摘まんで思い切り引っ張ってや

りたかったけど、俺がそれを実行するより

早く再び先走りを零す俺のチ●コは島崎の

口内へ消えた。


「ぁっ、あっ…!どこ触ってんだっ!」


 俺の溢した先走りと島崎の唾液の混ざっ

たものが玉袋どころか蕾の方まで伝ってし

まい、それを掬い上げるようにして島崎の

指先が俺の蕾を撫で上げた。

普段から触らない場所を撫でられてビク

ッと下半身が震えて蕾がキュンとすぼまる。

 擽ったさと恥ずかしさと緊張の混ざった

言いようのない感覚に足元を掬われそうで、

俺は島崎の髪に指を埋めた。





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あきゅろす。
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