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短編集・読み切り



「オナホじゃないよ」


 キュッ


 奥の穴を弄られて怯えと不安から少し萎

えたチ●ポを島崎の掌が包み込むようにし

て握る。

 もともと急所であるだけでなく、勢いは

削がれたとはいえ直前まで蜜を溢すほど勃

っていたチ●ポを掴まれて逃げ腰だった五

感を縫い止められた。

 おかげでバカ島崎が己の欲を制するほど

真剣な顔できっぱりと言いきったのを直視

することになってしまった。



「ミツだから挿れたいんだ」


 あっ………


 “マズイ”まで思考が追いつかなかった。

 嫌な予感を察して心に壁を作るより早く

島崎の真剣な声が鼓膜を撫でて脳に届き、

顔を反らすより早く心臓が内側から肌を叩

く。

 引いていた血の気が沸騰する勢いで体の

末端の血管まで駆け巡った。


「バッ……カじゃないのっ?」


 冗談として流さないと。

 だってどう頑張ったって、バカ島崎の無

駄に立派なチ●ポを突っ込まれたらケツの

穴が裂ける。絶対に。

 それなのに声が震える。

 怯えなのかどうなのか、オレ自身も解ら

ない感情で。


 おかしい。しっかりしろ、オレ。

 何を考えてるんだ。

 余計なことなんて考えるんじゃない。


 顔を反らすのが精一杯で、身体中の細胞

が熱を持つような錯覚すら起きる。

 いつも脳が使っているエネルギーを根こ

そぎ持っていかれたようで考えがまとまら

ない。

 早く話の主導権を取り戻さないと大変な

ことになる、そんな予感がするのに。


 ぐちゅっ


「んぅっ」


 はりつめたチ●ポを滑る掌でしごかれて

反射的に腰が揺れた。

 俯いたままで視線だけそこへ向けると萎

えた筈のチ●ポは島崎の手の中ですっかり

反り返って蜜を溢していた。

 ちょっと待って。

 なんでバカ島崎が都合良く誤解するよう

な状況になってんの。

 チ●ポなんてまだまともに弄られてない

って。

 こんなのまるで……まるでオレが島崎の

を欲しがってるみたいじゃないか。

 “先っぽだけ”なんて嘘だ。

 ケツの穴を弄るのを許してしまったら、

島崎だって引けなくなる。

 オレに欲情してオレをオカズにしてオナ

るような奴が、突っ込まずに満足なんて出

来るものか。


「もういいっ。自分でやるからっ」

「このまま続けるのと、キスの続きするの、

 どっちがいい?」

「どっちも嫌だっ」


 オレの溢したもので濡れる島崎の手を退

けたくて島崎の手を掴むけど、島崎はそん

なオレに選びたくもない二択を突きつける。

 島崎の気持ちも解らないままキスの続き

をするのもゴメンだけど、このままでは島

崎のペースを崩せないまま男として悪友と

して越えてはいけない一線を越えてしまい

そうだ。






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