悪魔も喘ぐ夜 Character Episode
*
「そうです。
駆は僕のものだ。
駆は僕だけを見て、感じて、喘いで…僕
の気が済むまで揺さぶられていればいい
んですよ」
満足そうに笑う兄さんの言葉が途切れる
と、腰の動きが激しくなってお兄ちゃんの
声が一段と高くなった。
「兄貴ぃッ!もうイクッ!俺もうイッちゃ
うぅッ!」
「いいですよ。
イキなさい、駆」
「あッ、あッ、あああぁぁッッ!」
兄さんの腰がお兄ちゃんの体重を利用し
て一番深くまで突き上げた瞬間にお兄ちゃ
んはガクガクと震えながら白いのをいっぱ
い兄さんにかけて気を失った。
そんなお兄ちゃんを抱きしめてキスをし
ながら兄さんの意識がレム睡眠に沈んでい
く。
ショックが大き過ぎて呆然としていたぼ
くは慌てて意識を浮上させた。
いつもなら最後はお兄ちゃんの夢に渡っ
ていっぱいベタベタするけれど、あんな夢
を見た直後では考えられない。
目覚めたベッドの上で混乱する頭を整理
しようとした。
あれは何?
お兄ちゃん何をされてたの?
ビュクビュクッてあの白いの何?
お兄ちゃんは…お兄ちゃんは…
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