悪魔も喘ぐ夜 * しかし目覚めようとするのに意識は泥の ように重い。 体も動かない。 結局何も出来ないまま、もう片方の突起 も青年の指に摘んで捻られた。 「ぁっ…はぁっ」 左右で違う刺激を与えられて体が困惑す る。 でもそう思った矢先に、今度は咥えられ ているほうの突起を吸い上げられ体がたま らずビクビクと跳ねた。 呼吸が乱れる。 下肢が熱をおびていく。 胸に顔を埋めている青年を引き剥がして しまいたいのに、肝心の体が動かない。 それどころか、その口内で舐められてい る突起は唾液に濡れピンと尖りきってジン ジンと痺れている。 もう離してくれ…頼むから…。 こんな快楽は知りたくないんだ…。 意志に反して体が火照っていく。 あの夜のような逃れられない熱が体の芯 に火をつけてしまう。 まともに触られているのは胸だけなのに 突起を甘噛みされたり吸われるうちに触れ てもいない下肢の熱が頭をもたげてくる。 [*前][次#] |