悪魔も喘ぐ夜 * おかしい。 こんなの間違ってる。 俺は男で、目の前にいるのも男で。 触ってもないのに、なんで…っ。 信じたくない。 でも体が熱い。 舌や歯の感触に体はいちいちビクビクと 反応して声が漏れる。 生理反応なのに胸が反るのがまるで欲し がっているように見えていたたまれない。 自分の意志では指一本動かないくせに無 意識の範囲でなら体は動くようで、それを 抑え込むのは不可能だった。 青年は繰り返す間に覚えていっているの か、弄る所作が的確になっていく。 どうすれば気持ちよくさせられるか考え て、繰り返して、自分のものにしていって いる。 「んッ…」 すでにジンジンと尖っている突起を舌で 上下に繰り返し弾かれる。 そしてそれが途切れた直後に突起を食ま れ引っ張られた。 下肢の熱が耐えきれずにとろりと蜜を零 す。 [*前][次#] |