悪魔も喘ぐ夜
*
とりあえず当分は毎週末どこかしら出歩
いて回避するとして、何か都合のいい言い
訳とちょうどいい場所を確保しないとまず
い。
距離をとったら、兄貴目を醒まして…い
や、頭冷やしてくれないかな…。
そんな他力本願な願いをポロッと頭の隅
で零して時計を見る。
まだ少し早いが、途中でコンビニに寄っ
て何か買っていかないといけない。
朝食べてないから授業中に腹の虫が…。
溜息を一つ残して立ち上がる。
空は青いのに、胸の内は今にも雨が降り
出しそうだった。
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