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悪魔も喘ぐ夜
*


「あ、お兄ちゃんみーつけたっ」


 眠ってしまおうとしたらやたらと明るい

声が頭上から響いた。

 ひょっこりと視界に現れた顔は…。


「麗…?」

「うん」


 顔が近づいてきた、と思ったら唇を塞が

れていた。

 眠気のせいか顎に力が入らず、口内に侵

入した舌にたっぷりと口内を舐めまわされ

てしまう。


「んっ…ふぁっ…」


 すすりきれなかった唾液が唇の端から零

れ落ちても麗は俺を解放してくれない。

 雲に覆われた股間がゆるりと頭をもたげ

始めてしまう。

 舌をたっぷりと吸われてようやく解放さ

れた時には、キスだけで痺れるような熱が

下半身に集まっていた。

 雲で隠れていてよかったと思うほどやん

わり雲に包まれた股間はとろりと蜜を零し

ていそうなほど熱い。

 眠い頭でいつの間にこんなに感じやすく

なったんだろうと考えてもとりとめもなく

思考が零れ落ちていく。

 雲にくるまれた俺の胸の上に手を置いた

麗は、砂でもはらうように雲を胸の上から

払い落とした。


「ぁっ…」


 掌で払い落す時に突起を擦ると思わず声

が漏れる。


「気持ちいい?」


 すっかり胸だけ雲の中から露わにしてし

まい、突起をこね回しながら麗が尋ねる。





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