[携帯モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜
*


 いや、どうにかするしかない。


 いかに淫魔でも、体液がアレでも、それ

を使うチャンスがなければ効果なんてない

も同じ。

 そう考えて気持ちを奮い立たせる。


 自分の身は自分で守らないと。

 いつだって誰かが傍にいてくれるわけじ

ゃないし…兄貴になんて頼ったらそっちの

ほうが怖いし…。


 グッと決意も新たに拳を握りしめる。


“このままでは全てを失うだろう”


 夢の中のしわがれた声を思い出す。


 一気に全部は無理でも、できるところか

らでいい…よな?


 気持ちも新たに1限目の化学の授業の為

に化学室へ向かった。





[*前][次#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!