悪魔も喘ぐ夜
*
いや、どうにかするしかない。
いかに淫魔でも、体液がアレでも、それ
を使うチャンスがなければ効果なんてない
も同じ。
そう考えて気持ちを奮い立たせる。
自分の身は自分で守らないと。
いつだって誰かが傍にいてくれるわけじ
ゃないし…兄貴になんて頼ったらそっちの
ほうが怖いし…。
グッと決意も新たに拳を握りしめる。
“このままでは全てを失うだろう”
夢の中のしわがれた声を思い出す。
一気に全部は無理でも、できるところか
らでいい…よな?
気持ちも新たに1限目の化学の授業の為
に化学室へ向かった。
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