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悪魔も喘ぐ夜
*


「ぼくね、昨日すっごくすっごくお兄ちゃ

 んに触りたかった。

 体中キスして、舐めて、吸って…あった

 かいお兄ちゃんの中に包まれたかった。

 でもね、ぼく我慢したよ?

 一生懸命、我慢したから……ね?」


 “いいでしょ?”とお菓子でもねだるよ

うな目で見上げてくる。

 
 チラリと時計を見た。

 時間を言い訳にできないか、と。


 あともう少し寝ておけばよかったっ…!


 でもそんなこと今更で。

 そんなことをしている間に、腰がじんわ

りと熱を持ち始めた。


 まずい。

 甘い香りを嗅ぎとられたら終わりだ。


 自分では感じ取れない匂いだが、体が熱

くなればなっただけ強く匂うらしいことは

二人の反応を見ていればわかる。


「麗、そろそろ支度しないと、な?」

「まだ早いよ。

 ね?お兄ちゃん。

 お兄ちゃんが嫌なら、朝は僕が口でする

 だけでもいいから」


 そう言いながら俺の膝の間に麗の膝が割

り込んでくる。

 その唾液いっぱいの口内に包まれて、舐

めて、吸われて…一回吐き出しても綺麗に

舐めとられて、再び唾液まみれになったそ

こがそれで満足できなくなることももう知

っている。





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