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悪魔も喘ぐ夜
*


 するりと麗の唇にあてていた指先が滑り

落ちた。


 “好き”が同じならなんで自分だけキス

しちゃいけないの?…麗に以前言われた言

葉。

 “好き”が同じなら、“同じ”でなきゃ

おかしい。

 その言葉に反論できない。

 麗にダメと言うなら、兄貴にもダメと言

ってやめさせれなければおかしい。


 言って聞くような兄貴じゃないけど…。


 麗がそこまでわかってて兄貴を引き合い

にだしてきていると俺もうすうす気づいて

いて…だけどそれを言われて傷ついた目を

されるのは弱い。


 麗はニッコリ笑って俺に抱き着いたまま

唇にキスしてきた。

 味わうように唇を舐められた後で、口内

に舌が滑り込んでくる。


「れぃっ、んふっ…」


 “舌は唾液がついているからダメ”

 それを言う暇さえ麗は与えない。

 たっぷりと時間をかけて口内を舌で撫で

上げて、まるで唾液を染み込ませたいよう

だ。

 抱き着いてきている麗の腕が解けて、首

筋から胸へかけて掌でまさぐる。

 まだ反応していない突起のあたりをパジ

ャマの上から親指で押し潰してこね回す。


 これにはさすがの唇を逃がして、その手

首を掴んだ。


「麗っ、学校、あるからっ…」


 でも麗はそんなの聞いていないようにパ

ジャマごと突起を捻り上げた。


「あぅっ…!」





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あきゅろす。
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