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悪魔も喘ぐ夜
*


 やめろよっ!

 隣で麗が寝てるのに本気でするつもりな

のか?!


 信じられなかった。

 信じたくもなかったが、兄貴がパジャマ

の上着を掴んだと思ったらボタンを弾き飛

ばしそうな手荒さで外していく。


「んっ…ふぅッ…!」


 パジャマの前が外されると右手が股間に

伸びて服の上から揉み始め、左手は上着の

中に入り込んで突起を摘み上げた。

 手荒な手つきで弄られ過ぎた体を無遠慮

に触れられると快楽よりはるかに痛みが勝

る。

 刺すような冷え冷えとした視線を思い出

すと兄貴がこれから俺に与えようとしてい

るものが快楽でないことくらいは容易に知

れた。


 やめてくれっ…!


 連日連夜、昼も夜もなく体を弄られて擦

り切れそうなのに、痛いだけなんて拷問の

ようだ。

 やめてほしくて兄貴の手首を掴むが、体

から離そうとすると突起に爪を食い込んで

きて引っ張ってしまい、痛すぎてそれ以上

何もできない。


「あに…痛いッ…」


 麗を起こしたくなくて大きな声が出せな

いが、痛みのあまり喉がひきつって上手く

声が出ない。





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