[携帯モード] [URL送信]

悪魔も喘ぐ夜
*


 とにかくキスをやめてほしい。

 呼吸ができない。


「あに、き…」


 上目遣いで息も絶え絶えに呼ぶとようや

く唇が離れた。


「なんですか、駆?」

「息、吸えない…」

「息を止めているからですよ。
 
 キスの仕方も1から教えてあげます。

 ほら、鼻から息をして」


 キスをやめてほしいのは単純に息が吸え

ないからだけじゃないのに、再び唇を塞が

れてしまう。

 それでも呼吸ができなくなるのは困るの

で、言われたとおりに鼻で呼吸をした。





[*前][次#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!