二人の恋愛日記♪
〈3〉
僕はというとフォークと可愛らしい花柄のお皿を持って準備万端で、いつでも甘いそれを食べられる状態。
あれ?
「ルルーシュ、ケーキまだ?」
不思議に思って僕は台所からルルーシュに話しかけたんだけど、ルルーシュは驚いた顔で固まっている。
なんか変なこと言ったかな?
食事の後はケーキだよね?
「お前、もう食べるのか!?さっきあんなに食べたのに…」
「食べる!ルルーシュの手作りケーキすっごく楽しみだったんだ☆早く食べたい!甘いものは別腹だよ?」
「クスクスっ女の子みたいなこと言うな。分かったから、座って待ってろ。」
「うん♪早くね!」
「ハイハイ…」
間もなくしてルルーシュが30pくらいある箱を持ってやってきた。
思ってた以上の特大サイズだ!
あれが全部僕のもの。
「蝋燭立てるからちょっと待ってろ。」
箱から出てきたケーキの上には、〈スザク誕生日おめでとう〉と書かれたチョコレートがのっけてあった。
ケーキの一面にちりばめられた大きな苺をよけて、ルルーシュが僕の歳の数だけ蝋燭を立てて火を灯してくれた。
「電気消すぞ。」
パチっ
暗がりに揺れる蝋燭の光…
その目映い輝きに照らされて、目を細めて笑うルルーシュの顔が浮かび上がった…
「誕生日おめでとうスザク…生まれてきてくれてありがとう…」
「ルルーシュ…こちらこそありがとう…君に会えた僕は世界一の幸せものだ…」
鼻の奥がツンとして、僕は込み上げてくる感情を押さえながら勢いよく蝋燭の火を拭き消した。
フッ
蝋燭が全部消えたのを確認して、僕は急いで天井から下がってる電気の紐を引っ張る。
パチっ
真っ暗な部屋に明かりを灯すと、ルルーシュの所々白くなった呆れたような顔が視界に飛び込んできた。
「わっ!ごめんね!強く吹きすぎちゃった…」
怒ってるよね?
絶対…
「限度がある…せっかくのケーキが台無しじゃないか!」
「うぅ…なんか一気に消さないといけないような気がしてつい…」
「なんの義務だ!…まぁいい…今日は大目にみてやる…」
ルルーシュは頬についたクリームを手で拭おうとした。
「あっルルーシュ!」
「えっ?」
「勿体ないよ。」
僕はルルーシュの手を制止して、頬についた生クリームをペロッと舐めてあげた。
「なっ/////」
「甘くて美味しい…」
続いて首筋についていたものも全部舐めとる。
「スッスザク///」
敏感なルルーシュは、耳のあたりを少し舐めて吸っただけでピクピク震えていた。
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