二人の恋愛日記♪
〈2〉



そして迎えた当日



授業が終わり、放課後まずは生徒会でスザクの誕生日会を開いた。

あまり食べすぎるなよっと忠告したにも関わらず、お菓子を食べまくっているスザクに少し腹がたったが、2人で会うことは内緒だからなんとか押さえた。


俺の料理が食べられなくなるだろう。
昨日から腕によりをかけて作ったんだぞ!







誕生日会が終わりスザクの部屋へ作り置きしておいた料理とケーキを持っていった。


扉をノックしたら直ぐにスザクが満面の笑みで迎えてくれた。


「いらっしゃいルルーシュ!待ってたよ!」


「わっスザク抱きつくな!ケーキが傾くじゃないかっ!」


「わぁぁっごめんね。その…ケーキ……手作り?」



当たり前だろ?
最近作ってなかったから何回も練習したんだぞ。
だから、出来は最高だ!


「ふふっ…ルルーシュ大好き…」


頬を赤く染め、目を細めて笑う。
俯いた姿がとても愛おしい

なんて嬉しそうな顔するんだスザク…
俺とすごすお前の誕生日はこれからなのに…

「さぁルルーシュ入って♪」


「あぁ邪魔する…」




部屋の中は綺麗に整頓されていて、中央にあるテーブルの上はピカピカだった。


準備万端といったところか。
俺は部屋に入るなり直ぐにディナーの用意をするため、キッチンへと向かう。


料理している最中、こっそりと振り返ってスザクの様子をうかがえば、始終ニコニコしてるアイツの姿が目にはいった。分かり易い奴と思いながらもつい俺の頬まで緩んでしまったんだ。






早くルルーシュこっちこないかなぁ…
お腹も空いたけど、なんだかルルーシュとくっついてたい気分。
なんて、いっつもピッタリしてたいんだけど…


あんな風にエプロンして台所にいるとお嫁さんみたいだ///


僕のために作ってくれてるんだから僕のお嫁さんってことだよね?
ふふっちっちゃい頃の夢が叶っちゃった♪


僕は準備ができるまでルルーシュをチラ見しながら新婚さんの妄想をした。


そうこうしている内にいつの間にか30分くらいたっていて、台所の方からルルーシュが戻ってくる。

「スザク、お腹空いてきたか?


「もうペコペコだよぉ。さっきからすっごくいい匂いがしてるんだもん。」


「そうか、もうすぐ出来るから。」

「僕も手伝おうか?」


「あ〜じゃぁ冷蔵庫に入ってるサラダを出してくれ。」

「分かった!」


台所にある冷蔵庫を開けると、綺麗に盛り付けられた2人分のサラダが入っていた。


おいしそう。
彩りも鮮やかで、旬の夏野菜がふんだんに使われている。ルルーシュが作る料理はみんな芸術作品だね。


透明なガラスの器を持っていき、僕は机に向かい座る。
間もなくしてルルーシュが僕のリクエスト通りの料理を沢山運んできた。


「わぁ〜!すごいご馳走だね♪」


「たくさんあるから好きなだけ食べてくれ」

「いっただっきまぁす☆」


机の上に並べられた料理は、僕の好物ばっかりでどれもめちゃくちゃ美味しい。


「ルルーシュ、すっごく美味しいよ!」


「そうか…よかった…」


優しく微笑む様子を見てると、食事どころじゃなくなりそうだったけど平生を装いながら料理に集中する。


僕の錯覚かなぁ?
ルルーシュは日に日に美人さんになっていく気がするんだ…
お陰でここ最近は1日中ドキドキしてる…


大人っぽくなったのかな?


「どうかしたか?スザク…」

「ううん、なんでもないよ!ルルーシュは食べないの?」




さっきから僕のこと見てるばっかりで、目の前にある料理には興味なさそう。
そんなに見られると恥ずかしいんだけど…


「お前のために作ったんだから、お前が食べてくれればそれでいいんだ。」


「それはそうなんだけど、一緒に食べた方が美味しいよ!ほらっ食べて!」


「分かった分かった。」

僕がフォークに突き刺した唐揚げをルルーシュの口元に差し出すと
やれやれといった感じはしたけど、苦笑いしながらも食べてくれた。


「美味しいよね?」


「あぁ…我ながら完璧だな…」


それから今日の生徒会での誕生日会の話とか、昔の話とかしながら最高に美味しい料理をたいらげた。




「ふぅ、お腹一杯!」

「ホントに全部食べきるとは思わなかった…お前の胃袋は宇宙だな…」


「ルルーシュの作った料理なら僕いくらでも食べられるよ!」


僕はいいお嫁さんを持った♪




食事を終え、ルルーシュはお皿の片付けをしている。僕も重ねた食器を台所まで運んでお手伝いした。


片付け終わると、ルルーシュは机の方に戻り座ってしまい、何故か一人優雅に紅茶を飲み始めたのだった。












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あきゅろす。
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