僕と君の恋愛日記♪2
〈6〉



一体何だったんだ…
深刻そうに大事な話があると言うからわざわざ屋上まで行ってやったのに…


少し苛立ちながら、ルルーシュは教室へと戻った。



屋上から下りて教室に入るとスザクが自分の席に座りルルーシュを待っていた。


教室に入ってきたルルーシュをみとめると、スザクはガタッと音をたて立ち上がる。



「ルルーシュは僕と付き合ってるんだから僕のこと好きになってくれなきゃだめだよっ!!」


はぁ?


だから何の話なんだ…
先ほどのリヴァルといいスザクといい、全く訳がわからない…


急に怒鳴り付けられビックリしているルルーシュ…


ルルーシュがリヴァルに告白されたのだと勘違いしたスザクは涙目でルルーシュに詰め寄った。


「僕と付き合ってるんだから、他の人と仲良くしないで!!そういうの浮気っていうんだよ!!」


そう言ったスザクは、ルルーシュの身体を掴み、唇に吸い付く。


「…んっ…」


コイツはまた…
俺の了解も得ずに…


すごい力で押さえつけてくるスザクをなんとか引き剥がす。


呼吸を整えたあと、ルルーシュはスザクを睨み付けた。


「何の話をしてるんだ!!俺が何時浮気した!?だいたい何かする時は俺に許可をとれと言っただろ!?」


怒鳴られたスザクは、唇を噛み、負けじと反論する。


「だってルルーシュが!!」

「俺が何だ!!」


すごい形相で言われると、負けそうになる。でも、スザクとてここは譲れなかった。


「ルルーシュがリヴァルと浮気するから!!」


思い切って確信を突いたつもりだったが、当の本人は急に静かになってしまった。


「何で俺がリヴァルと浮気しなきゃいけないんだ?」

全く予想もしていなかったスザクの発言に、今まで怒っていたルルーシュも首を傾げてキョトンとしている。


その様子を見てスザクも何かおかしいと思い始めた。


「だって…リヴァルに告白されたんでしょ…?」


「はぁ?何でリヴァルが俺に告白するんだ。リヴァルは友達だろう。」


あっ…もしかしてリヴァル…
ルルーシュに告白しなかった…?


黙り込んでいるスザクにルルーシュはもう一度深いため息をつき、宥めるように続ける。


「どおせまた1人で盛り上がってたんだろう。全くお前といいリヴァルといい、俺をからかってるのか?疲れるからやめてくれ…」


なんだ!
ルルーシュは、リヴァルと何もなかったんだ!


「ごめん…!ルルーシュ!僕の勘違いだったみたい…」


謝ると、今まで強気だったルルーシュはスザクに背を向け肩を竦めた。









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あきゅろす。
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