僕と君の恋愛日記♪2
〈5〉
屋上への扉をあけ外へでると、リヴァルが壁にもたれかかりボーっと広場の方を眺めていた。
「リヴァル…話ってなんだ?」
ルルーシュが来たことに全く気づいていなかったリヴァルは、大袈裟に驚き、振り返った。
「ルルーシュ……」
「どうしたんだ?わざわざこんな所に呼び出して…悩み事があるなら相談に乗ってやってもいいぞ?」
ルルーシュは茶化しながら、リヴァルの隣まできて屋上の縁に頬杖をつく。
その動作がとても優美で、リヴァルの胸を締め付けた…
「ルルーシュ!その…スザクと付き合ってるってホント!?」
直球な質問を投げかける。
「えっ?////」
刹那、ルルーシュの真っ白な肌が高潮するのがよくわかった…
普段絶対に動揺を表に出さない彼が、ばつが悪そうにプイッと視線をそらし、頭を掻く。
その反応が目の前にいる少年の気持ちを物語っていた…
彼の口から答えを聞くまでもない…
「まぁ……あいつとは今までもずっと一緒だったしな…付き合おうが友達のままだろうがたいして前と変わらないと思うし…」
口ではこんなこと言ってるけど、ルルーシュ…
本当はスザクのこと好きなんだ…
俺だってルルーシュのこと見てきたんだ。好きな子が好きな奴がわからないほどバカじゃない…
「そ…うなんだ…」
リヴァルはガックリと肩を落とした。
「あっリヴァル!偏見とか持ってる奴もいるだろうし、あまり口外しないで欲しいんだ。噂になると面倒だから…」
「言わないよ…」
「そうか!ありがとう///」
ルルーシュのこんな顔初めてみた…
すごく可愛いな…
「それで話って?」
ルルーシュは恥ずかしくなったのか、話をすり替えようとする。
しかしもう答えはでていた。
スザク、俺の負けだ…
ルルーシュを幸せにしてやってくれ!
何しろ気は強くても、本当は脆いお姫様だから…
「その話は…もういいんだ…」
「はぁ?」
拍子抜けしたルルーシュは、情けない声を上げた。
「じゃあまた明日、これからも仲良くしてくれ…」
そう言うとリヴァルはとぼとぼと屋上から出ていった…
1人残されたルルーシュは、訳がわからず暫しの間呆然と立ち尽くしたのだった。
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