僕と君の恋愛日記♪2
〈2〉
「関係なくなんか無い!!!!だって俺もアイツのこと好きだったんだからっ――――!!!!」
えっ?
リヴァルがルルーシュを?……
泣きそうな顔でリヴァルはふるふる震えている。
リヴァルの言葉に驚きを隠せないスザク。
でも…
絶対に譲れないものがある。
「僕だって、ちっさい時からルルーシュのこと大好きだったんだ!!僕が1番ルルーシュを愛してるんだ!!!」
「時間なんか関係ないだろ!?俺の方がアイツを愛してる!!!」
睨み合う2人…
『なんだなんだ…喧嘩か?』
声を荒げて火花を散らす二人を見て、周囲にいた学生達がどよめきだす。
「俺は絶対諦めないからな!!俺も明日ルルーシュに告白する!!それでアイツに選んでもらうんだ!!」
「なっ何いってるの!?ルルーシュはもう僕と付き合ってるんだよ!?ルルーシュは僕のなんだ!!!!」
「うるさい!!俺は全力でお前に宣戦布告する!!!!」
二人の歪み合いは遂に掴み合うまでに発展し、挙げ句の果てには殴り合いになる。
その攻防は、見物していた生徒の1人が教員を読んでくるまで続いたらしい…
その頃ルルーシュ
スザクすごく嬉しそうだったな…なんか俺まで嬉しくなってしまった。
思えばアイツとはいつも一緒だったが、2人の関係について深く考えたことは無かった気がする。
いるのが当たり前で空気みたいな存在だったし…
だが改めてよく考えてみると、俺はアイツを特別な目で見ていたのかもしれない…
他の誰かなら許せないことでも、アイツだったら許せるってことも多くあったし、俺はずっとアイツに弱かった…
気づいていなかっただけで、俺もアイツと―スザクと同じ気持ちだったのかもしれない。
だからキスされた夜も普通にご飯が食べられた。
あぁ…なんか胸が一杯になってきたな…
スザク……
早くお前に会いたいよ……
次の日の朝いつものようにスザクがクラブハウスまで迎えにきた。
「おはようルルーシュ☆」
出てきたルルーシュを見て満面の笑みで元気よく挨拶をした。
が…
「スザク!?どうしたんだその顔は!?」
ルルーシュが驚くのもそのはず。スザクの顔には大きな絆創膏が3つも貼られていた。
昨日までなんとも無かったのに、どうやったらそんな無惨な顔になるんだ…
「あっ…これ?」
絆創膏の上から頬をさすりながら、視線を泳がせる。
疚しいことがあると、人間どうしても人と目を合わせられなくなるものだ。
もちろん単純なスザクなら尚更。
「きっ昨日ネコに引っ掻かれたたんだ!!!」
力みすぎだ…
嘘をついているのは明らかだな…
まぁ、何か理由があるんだろう…
騙されてやるか…
「お前も子どもじゃないんだから気をつけろよ…」
「うん///」
全く何やってるんだコイツは…
心配するだろ…
転んだのか?恥ずかしくて言わないのか?
そっそれとも苛められたのか!?
「ルルーシュどうかした?」
お前がどうしたんだっ!!
「あっ顔の傷なら大丈夫だよ。明日には治ってると思うから!」
それは一体どんな治癒能力だ…
「ねぇルルーシュ…」
「なんだ?」
どうしよう…怒るかな…
頑張れ、僕!
「手ぇ…繋いでもいい?」
そういうとスザクはルルーシュの方へ遠慮がちに日に焼けた健康的な手を差し出した。
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