Beautiful actress ☆
(11)
最低だ…
スザクは俺の身体の痛みを楽にするためにしてくれたのに…
俺は…
こんな…
反応したそれを仕方ないなぁとでも言いたげな顔で見つめていると、ルルーシュの額を冷や汗のようなものがつたった。
「あっ……スザクっ…これは…」
慌てて自分の股間を手で隠したものの、形を変え硬度を持ち始めたそこは覆ったところで自己主張をしたまま苦しそうにしている。
羞恥と後ろめたさで全身が熱くなった。
「気持ちよくなっちゃった?」
耳元に唇を寄せられて、何時もより少し低めの響く声で聴覚を刺激されれば、より一層感覚が鋭敏になるのはしかたない。
誘うように耳朶を甘く噛まれ、頬にキスをされればもう全ての選択肢は奪われて、ただこくりと頷くことしかできなかった。
「そう…、よかった……大丈夫だよ?僕がそっちも介抱してあげるから…」
言いながら露になった腹部を一撫でしてからビキニタイプの黒い下着に手をかけ、一息に引き下げる。
「はぁ……」
ひんやりとした外気に晒されただけで、下半身に僅かな痺れが走った。
ぎゅっと形の良い眉を寄せ、唇を噛み締めようとしたが荒くなった呼吸がそれを許さず、小さな喘ぎを溢している。
恥ずかしいのは悪いことじゃないよ…
そう感じさせる心が余計に快感を煽ってくれる。
君を1番気持ちよくしてあげるのは僕だってその身体に刻み込んであげるから…
「どうしてほしい?手で擦って欲しい?それとも口がいいかな?」
人差し指でルルーシュのものの裏筋をツ―っと下から上になぞりながら問いかける。
「んぁあ……どっ…ちでも…いい…んっ」
舌っ足らずな言い方がめちゃくちゃ可愛い。
多分もう頭の中イくことで一杯なんだろうな。こういう時のルルーシュはどんな屈辱的な要求でもきいてくれる。
「どっちか選んでくれないと…」
上目遣いで困った顔をすると、一度小さく息を吐いて虫の鳴くようなか細い声で口と言った。
竿の横にキスをする。
わざと先端にはしないでいると、とろとろした透明な粘液が垂れてきて、口の中に苦味が広がった。
我慢汁…
ルルーシュは先走り結構多い方だと思う。いや、多いというか早漏れなんだよね、これは。
「スザクぅぅ〜」
「うんうん、ごめん分かってる。吸ってほしいんでしょ?」
嘗めたりキスするだけの緩い行為をやめて、蜜を滴らせる性器を喉の奥まで飲み込む。
練っとりと唾液とルルーシュの出した液体が絡み合って粘着質な音が部屋に響いた。
「ふんん……はぁ…スザクぅ…吸って…あぁ…吸ってちゅぅってして…」
普段なら絶対言わないような幼い擬音がヤバイくらい下半身にくる。
「アぁ…あん…あっあっ…ハアアァンっ――――」
味わうのもそこそこに、彼の望み通りに強く吸い付いてやると、途端腰がガクガク震え呆気なく欲望を爆ぜさせた。
「はぁ……はぁ……」
肩で荒い呼吸をするルルーシュを尻目に、スザクは口内に含んでいた彼の精液を堪能してからゴクリと飲み下した。
そして一息つくまもなく辺りを見回して入り用のものを探している。
ベッド脇の棚にあったティッシュを数枚引き抜くと、余韻を楽しむ間もなくテキパキと後処理を始めた。
ルルーシュは訳もわからずスザクの様子を伺う。
何時もならこれだけじゃ終わらないのに…
直ぐに後ろに指が延びてきて、中を慣らして…
「今日は何もしないって約束だからね。一緒に寝ると我慢できそうにないから、僕はソファで寝るよ。おやすみ、ルルーシュ…」
ルルーシュの身体を清め終わったスザクは、あっさり部屋を出ていったのだった。
な…ん…で…
何時もは絶対に最後までするのに…
中に入ってきてくれるのに…
いやだ…
身体が…熱い…
スザクが戻ってくる気配は全くなく、部屋は静寂に包まれている。
ホントに…このまま…?
そんな…
スザク…
昨晩与えられ続けた快楽の記憶がうっすらと甦って。
ドクンっ
得体の知れない何かが、身体の中を刺激し奥が疼いて。
気がつけばまた身体が熱を持ち、欲望は頭をもたげ始めて整えられた着衣に染みを作っていた。
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