little garden ☆
〈5〉
はぁ…
「急すぎだ…」
乱れた呼吸を整え、文句を口にする。
「ごめん…君に触れてると堪らなくなって…」
何度もルルーシュと身体を繋ぐシュミレーションをしてきたのに、実際にその場に直面すると全然上手くいかない。不甲斐なくてスザクは俯く。
「俺も堪らないよ…」
「ルルーシュ…」
「早くお前のものになりたい…心も身体も…」
潤んだ瞳で上目遣いにスザクを見ると、翡翠の瞳が揺れる。
「僕も君がほしい…」
お互いが放った液体を指に絡めとり、スザクはそっとルルーシュの蕾に触れた。
「んっ…」
恥ずかしさに目を瞑る。
「ルルーシュ…少し足開いて…」
スザクの懇願に、躊躇しながらもゆっくり足を開いた。
「これくらい…でいいか…?」
申し訳程度に開かれた白く細い足。
「もう少し…」
そう言うとスザクはルルーシュの足を掴み、左右に割り開いた…
あっ…そんなに開かせたら全部見えてしまう…
顔を隠してしまったルルーシュの腕に触れ、
「隠さないで、全部見たいんだ…君を…」
スザクの声に導かれるように彼の前に全てを晒す…
「力をぬいて…」
頬にちゅっとキスをされうっとりした刹那、触れるだけだった指がルルーシュの体内に埋め込まれる。
ぐるぐると中を掻き混ぜられ、少しずつ中へと侵入を許す。
「そう、上手いよルルーシュ。そのままもっと力ぬいて、全てを僕に預けて…」
言われるままスザクに身をまかせた。
何だろう…
スザクの指が中を蠢くたびに、ゾクゾクと得体の知れない感覚が沸き上がってくる…
「ルルーシュ…どんな感じ?痛くない?」
指を動かすたびにピクピク身じろくのを痛がっているのではないかと心配する。
「痛くはない…でも…何かゾクゾクする…」
体の芯が疼く。早くスザクと1つになりたい…
気持ちが急いて抑えられなくなってきた。
「スザク…もう…スザクが欲しい……」
「待ってルルーシュ!もう少し解さないと痛むかもしれないから…」
もう待てないと言うルルーシュを宥める。
しかし、本当はスザクも一刻も早くルルーシュの中に入りたい。
「スザク…好きだ…」
切なそうに眉をひそめ、泣き出しそうになりながら溢れる気持ちをつげる…
「僕も……たまらなく―――……」
中を解していた指を引き抜く。内壁がスザクの指を引き止めるように収縮する。
自分を満たしていた物を奪われ、喪失感に涙がでそうになった。
「ルルーシュ……僕の物になって…」
ルルーシュを欲しがるスザクの欲望の象徴が密口へとあてがわれる。
「……んっ……」
「息止めないで…はいて…」
「はぁ…はぁ……はっあぁ……」
深く息をはいたのと同時にスザクのものが中を満たす。
十分に解かされたそこは、痛みなど一切感じずに快楽だけをとらえた。
「あっはぁ……ん…」
「ルルーシュ…ルルーシュ、目を開けて!僕を見て…」
「1つだよ…君と僕は1つだ……」
「はぁ…スザクっ……嬉しい……すきっ…すきだスザクっ…」
どうにかなりそうだ…
身体を繋ぐことがこんなにも幸せなことだなんて知らなかった…
何時も思ってた…
一緒にいるのに苦しくて…
全然足りなくて…
溢れる気持ちをどうすればいい?って…
君の気持ちを信じられない訳じゃないのに…淋しくて…
でも…
もっと早くこうすれば良かった…
今まで足りなかったものが埋められていくみたいだ…
「ルルーシュ…動くよ!」
ルルーシュの返事を聞く前に、大きく腰をグラインドさせた。
「あぁっ…はぁ…ん……んん…」
大きなアメジストの瞳から大粒の涙を溢す。
自分がどうして泣いているのかわからない。
でも、嬉しくて、切なくて、愛しくて、どこか苦しくて…
いろんな感情が入り交じって、涙が止まらなかった…
スザクに欲しがられてるのがわかる…
全部奪って欲しい… もう二度と苦しくならないように…
俺の身体に刻み込んで欲しい…お前を…
「ルルーシュ…愛してるよ……ルルーシュ!どうしようもないくらい…」
「あぁ…はぁあ……ん…スザクっ…ふ…あぁっ――――」
何度も体内をえぐられ、ルルーシュは2度目の絶頂を迎えた。果てるのと同時に身体を穿ち続けるスザクの男根をきつく締め付けてしまう。
「……うっ……」
小さく呻いたスザクは後を追うように、白濁をルルーシュの中に注ぎこんだ。
疲れはてて意識を飛ばすまで求めあい、互いに幸せな夢を見ながら、朝を待った。
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