お仕えします♪
【5】



ルルーシュ、すごく優しい…
美人でしっかりしてて、学校でもきっと人気ものなんだろうなぁ…
ルルーシュに教えてもらえたら、僕…まともになれるかもしれない。


「ふふっ///ルルーシュぅぅ☆」


頬を染めたチワワは、今日友達になったクマさんに抱きついた。


そんな希望に満ちたスザクとは裏腹にルルーシュは絶望にうちひしがれていた。



はぁ……
俺はいったい何をしているんだ…
あんな奴直ぐにでも追い出して、もっとましな奴に変えてもらえばいいものを…


どこまでお人好しなんだ俺は…
心労が絶えないな…









コンコンっ



ドアをノックする音を聞きスザクはそれに応える。


「はい!!」


「入るぞ。」


ルルーシュだ!!って当たり前か。
今この家には僕とルルーシュしかいないんだから。



「スザク。そろそろ夕食の準備をしよう。」


「うん!!」


「先に聞いておく。お前料理は?」


「できるよっ!!」


間髪いれずに即答する。



怪しい…怪しすぎる…
この回答の早さ。
確実に何か隠しているな…


「スザク………」




お前の考えなどまるっとくるっと全てお見通しだ!!と言わんばかりの鋭い眼光で射ぬいてやった。



「うっ……本当はあんまりなんだ…」


やはりな。
なんとなくだが読めてきた…
コイツの行動が。



「皆食べられなくはないって言ってくれるんだけど……その、いつも見た目が悪くなっちゃって……」


そうか…端的にいうと料理もダメなんだな。
そりゃそうだろうな、さっきの紅茶からしてコイツの味覚が普通じゃないことは立証済みだ。


「ならスザク、俺と一緒に作ろう。2人で作ればきっとなんとかなる。俺は料理は得意な方だしな…」


な〜んて謙遜したが、俺に欠点などない!
料理も完璧だ。
俺の料理を見て学習しろ。



二人連れ立ってキッチンへ向かう。この家のキッチンはとても使いやすい構造になっている。きれい好きのマリアンヌの使い方も相まって、快適な場所だ。


「ルルーシュ、今日は何を作るの?冷蔵庫の中見てもいい?」


「あぁ…今日は母さんが食材を買ってきてくれてるから、それで作ろう。」


ガチャ…


スザクはルルーシュ家の冷蔵庫を開ける。中には美食家ならではの珍しいドレッシングなどがキレイに並んでいた。



「う〜ん……」











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