やっぱり愛しいスウィートハート(ルル誕)
初耳ですけど?




ここから僕の怒濤の追い上げが始まった。
というか僕とルルーシュはこうなる運命だったんだよ。今思い出してみてもそう感じる。


だって偶然とか奇跡とかそんな言葉じゃ説明できないようなことがいっぱい起きたんだから。
まるで神様が二人を引っ付けようとしているみたいに、僕の願い通りになった。

何度席替えをしても隣同士になるとか、ぶっちゃけ有り得ないよね?
これはもう神の思し召しだよ!



そんな僕らに転機がおとずれたのは、緑の木々が紅葉し美しい色合いを見せ、木枯らしが吹き始めた頃だった。









晴れて隣同士になった僕らはこの距離感を活かして友達関係を深めていった。主に僕がな気がしないでもないけど…

いや、そんなことはないさ!現に今こんなにも話が弾んでいるんだから!



「ランペルージさんはこの3連休何してた?僕は3日とも部活でめちゃくちゃキツかったよ。冬は体力作りだって先生が張り切っちゃって、ひたすら走らされたんだ…」


「お……俺は…弟と妹と…買い物…」


「っ!!ランペルージさん兄弟いるの!?初耳なんだけど!」


「…ぁっ……いる…」


「いくつ?歳近いの?」




「3つ下で……」


「ん?どっちが?」


「…ふっ双子…だから…」

「双子ぉぉっ!!!凄いね!」

双子かぁ〜、憧れるぅその響きに。きっとランペルージさんに似て美形なんだろうなぁ。
そっかそっか、ランペルージさんはお兄ちゃんなのか。なんか想像できないな、一人っ子なイメージだったし。でも優しいお兄ちゃんなのはわかる。


「…枢木くん……は?」


「僕は一人っ子なんだ、だからランペルージさんが羨ましいよ!」



おっ、今なんか誇らしげな顔した。


「ぉっ…弟はしっ…かりしてい…て、妹は…とても…優しい…子なんだ…」


ランペルージさんが進んで自分のこと話してる!こんなことは今までで初めてだ!この話題は大当たり?
でかした僕!!


「そっか、弟くんも妹ちゃんもランペルージさんのこと大好きなんだね。」

「…っ…そっ…そんなこと…な…」


てっ照れてる!
可愛いぃ///
ものすごく遠慮がちに照れてるよ!
双子ちゃんのこと大好きなんだ。少し焼けるけど、家ではいいお兄ちゃんなんだね。
また新しい一面発見☆


「だって双子ちゃんは3つ下だから…え〜と…」


「…ちゅっちゅうさん…」



「そう!もう結構な年頃なのに、休日をお兄ちゃんと過ごすなんて愛されてる証拠だよ!」


「……っ!……ぁ…りがとう…」


余程嬉しいのか、もじもじし始めるランペルージさん。
も〜何なんだろうこの可愛い生き物は!も〜!!
抱きしめたい!


最初は綺麗な人だなって思ったけど、あっ今も綺麗なのは変わらないよ?でもなんていうか、ランペルージさんのことを知れば知るほど可愛いなって感じるようになってきた。
ピュアでシャイで…
可愛いっていう形容詞はランペルージさんのためにある言葉だよ!


「でっランペルージさんは何買ったの?」


「あっ……俺は…本…とか…あと…」


「あと?」


「けっケーキの予約を…」

クリスマスケーキの予約か。まだ11月なのにこんな前からするんだ。
なんか有名なお店とか?
ランペルージさんがケーキ食べるとこ見てみたい。けっ決して変な意味はないよ!?純粋に純粋に…;


「サンタさん乗ってるやつ?」


「?」


僕の質問に切れ長のキリリとした目をパチクリさせながら小首を傾げる。


「あぁ、もう高校生なんだしサンタは乗らないか…」



「…?……た…誕生日…の…ケーキ…だから…サンタは…乗らない…」


キョトンとした表情で上目遣いをしてくる彼の可愛さに一瞬何も考えられなくなったけど、気を取り直して話の続きを。


そうか双子ちゃんの誕生日ケーキだったのか、時期も時期だったからてっきりクリスマスの準備中かと思った。スザクうっかり!



「そうだったんだ、じゃぁ双子ちゃんに誕生日プレゼント買ったんだ?」



あれ?
今なんか頭の上に大量の??が見えたような…



「……誕生日…なのは……お…れ…だから…」


「なぁ〜んだそっかそっか、ランペルージさん誕生日かぁ〜って」




えええぇぇぇっ!!!!!!










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