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キンキースレイブ(ともる様/修受R18)



修兵は広い部屋に一人取り残されていた。
今朝から主人は家を空けているようで 修兵を取り巻く空気はしんと静かだ。


「うぅ〜…」


寝床である犬用のラグに顔を擦り付けると毛足の長い繊維から自分の匂いがして安心した。

まだかな?
今日は戻って来ないのかな?

今日は遊び相手のグリムジョーも来ていないので 修兵はずっとひとりぼっち。
浅い皿に張ってあった水を少しだけ飲んで、溜息を吐いて手足を投げ出した。

その時。


−ガチャンッ

「!!」


鍵を開ける音がしたと思ったら 足音がどんどん近付いてくる。
そうして現れる修兵の大好きなご主人様。


「お帰りなさい」


直ぐに傍へ行って 四つん這いで彼を見上げると、彼は足で修兵の顔面を踏み付けた。
無言の暴行の中にも修兵は彼が命ずる事を読み取って動かなければいけない。

踏み付けてくる足に手を添えて 爪先に舌を這わせる。靴下に染み付いた革靴と汗の匂いを味わうように口に含んで舐めた。
そうすると主人はフンと鼻を鳴らして修兵を見下し、満足そうにするのだ。


「もう良い」


軽く蹴られて離される。
修兵は主人に構って欲しくて彼の後に続いたが、邪魔だと言って蹴り飛ばされた。


「…もしもし。俺だ。火曜の会議の事だが、もう一人参加になった。浦原株式会社の――――――」

「むぅう…」


主人はベッドに腰掛け、スーツを脱ぎながら仕事の事で電話し始めた。

焦らされるのは好きだけど、邪魔者扱いされるのは嫌い!

修兵はラグに戻って 直ぐ傍にあるオモチャ箱に頭を突っ込んだ。
中から取り出した男根を型取った卑猥な玩具にしゃぶりつく。
はぐはぐと、それは必死に、やけくそに。

これが欲しい!

そうアピールして。


「あぁ、…あぁ。そうだ。………釣れれば大きい獲物だからな。慎重に行く」


主人は修兵をちらりと一瞥したが顔色一つ変えずに電話を続けた。
それから5分、やっと主人は電話を切った。


「来い」


そして修兵をベッドに呼び付ける。
修兵は玩具を放り出して主人の元へと急いで向かった。
ベッドに腰掛ける彼の足下にお座りして 彼を見上げる…と、首輪から伸びて遊んでいた鎖を勢いよく引っ張られた。


「ぅッぐぇ!」

「俺に喧嘩を売るとはどういうつもりだ。あぁ?」

「う゛ぅ…っ!」


床に蹴り捨てられ、痛みに一時的に身体は動かなくなる。
ぶるぶると小刻みに震える修兵を 主人はその長い足で蹴飛ばした。
ごろごろと転がり俯せに倒れた修兵に大股で近付いて来る主人の手には
鞭。


「尻を上げてこっちに向けろ」

「あ…あぅう…」


修兵は歓喜に全身を震わせ 主人の言う通りの体勢を取った。
足で左右に足を開かれ、修兵は彼に恥ずかしい所を全て曝け出す形になる。
修兵はまだかまだかとその時を待った。


「…何期待してんだ、このグズがっ!!」

「ああああっ!!」


ビシン!っと大きな音と同時に焼けるような痛みが修兵を襲った。
休まず何度も鞭は振られ、修兵の尻や太股に真っ赤な筋が浮かび上がってみるみるうちに腫れていく。

修兵は冷たい床に爪を立て 背中をしならせて悲鳴を上げた。
修兵の性器は腹に先走りを塗り付ける程固く反り返っている。


気持ち良い。
痛いの、凄いイイ…っ!


「やあ"ッ!!ああぁあああ…あぁぐっ!」

「チッ…マゾ野郎。余裕そうだな」


主人は悦ぶばかりの修兵が気に入らず、鞭を打つ手を休めると 修兵から離れて行った。
止められるのが嫌で振り返ると、主人は修兵のオモチャ箱を漁っていた。
すぐに戻ってきた彼は修兵の顔の傍に 先程修兵がしゃぶっていた玩具を放り投げ、言った。


「それ、自分で入れろ」

「は、い…っ」


修兵は彼に見えるように両手を使ってぐぱっとアナルを拡げて見せた。
小さく喘ぎながらいやらしいソコを拡げ、玩具をゆっくりと挿入してゆく。


「あ……ん、ぁあ…出来ました…ぁ」


やがでずっぷりと玩具を飲み込むと 早くスイッチを入れたくてうずうずする。


「スイッチ入れろ。強だ」

「はぃ…っ、ん!ぁあああっ!」


しぼりを一気に開けば暴れだした玩具に体内を擦りまくられ危うく射精しそうになる、が、ここで耐えないと本当に酷い目に遭うと学習している修兵は何とか耐えた。
ゆらゆらと尻を揺らし、あんあんと喘ぐ。
主人はそんな修兵を暫く眺めていたが 飽きたらしく鞭を握った。


「ほら、泣きじゃくれよ」


ヒュンッ、バシィッ!
ウゥン…ウゥウウウ"ウゥ"…
ビシッ!バチィッ!!


「あ"…ぃやあぁああああ!!あぁ"!あ"ぁあああ〜〜〜ッ!!!」


修兵は凄まじい痛みと快感に大粒の涙と鼻水を垂らしながら泣きじゃくった。
ビチャビチャと断続的に射精する内、色の無い液体が噴き出して来る。


「潮吹いてんじゃねぇ!!」

「がはっ、!」


今まで以上に力の籠もった一発は修兵のアナルから飛び出ていた玩具の根元を打った。

残酷な刺激に修兵は軽く嘔吐してしまった。
可哀相に噎せながら主人を振り返る。
主人は鞭を捨ててもう修兵から離れてしまっていた。


「掃除しとけよ」

「ぅ……あ…」


ぼと、と音を立ててがばがばに拡がったアナルから玩具が落ちた。

修兵はもうほとんど無意識にぺたんと腰を落とし、床を汚す自分の排泄物に顔を近付け、舌を伸ばして舐める。
液体に塗れた鞭にも丁寧に舌を這わせた。舐めているうちに鞭がだんだんといとおしくなってくる。


「い…つも、ありがとぉ…」


ふにゃあ、ととろけた笑顔で舐めなぶった鞭に頬擦りまでして
自分を痛め付けるものに敬愛の気持ちを。


「なんだ。まだ打ってほしいのか」


うっとりと修兵は頷いた。



自涜メルトのともる様に頂きました一周年記念!
以前話した奴隷修兵をストーリーにして下さった嬉しいサプライズ!文章にするって大変なのに…やっぱり凄いなぁ。脱帽通り越して脱毛しそうです。
兎に角!ともる様有難うございました!

2010/08/14




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