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授業をサボって君と二人
昼休みももうすぐ終わろうかという時刻。
先ほどまで談笑する生徒たちがまばらにいた屋上も、ほとんど人が捌けてしまい静かだった。


「そろそろ授業が始まる。戻ろう、花村」

「真面目だなー、月森は」


屋上の出入り口がある建物の、ちょうど扉がある側とは反対の壁に寄りかかって座っているのは陽介と月森。
二人は一緒に昼食をとった後、他の生徒たちと同じようにここで一時を過ごしていたのだ。


「…なぁ、午後の授業サボっちゃおうぜ」

「……何で?」


立ち上がって陽介を見下ろしながら首を傾げる月森。
陽介はその腕を引き、再び自分の横に座らせる。


「何す……んっ」


頬に手をかけて唇を重ねると、避けようとしたらしい月森の頭が背後の壁にぶつかる痛そうな音がした。


「…っ、いや、だ…花村!」


ぐいっと肩を押され、仕方なく解放してやるとうっすらと涙の膜のはった瞳と目が合った。
視線を絡ませたまま、開かれているジャケットの中にするりと手を忍び込ませる。


「やめろって……!」


抵抗してくる腕をまとめて頭上に固定する。
片手と壁で簡単に押さえ付けてしまうと、反対の手で起用にシャツのボタンを外していく。

前を肌蹴ると白く滑らかな肌が露わになった。
その肌に唇を寄せて鎖骨や首の付け根などぎりぎり制服で隠れる部分に次々と痕を着けていく。


「は、なむら!本当、だめだっ…て」

「…月森は俺のこと嫌い?」


耳元で息を吹き込むようにして言えば、ふるっと身体を震わせながら小さく首を横に振る。


「が、学校では…いやだ」

「いいじゃん、たまには」

「え、ちょ…ぁっ」


桜色の突起に舌を這わせると、ビクリと大きく身体が跳ねた。
軽く歯を立てたり吸ったりしているうちにぷっくりと形を作る。


「ん……んぅ、ふ」


月森は口元に手の甲をあて、必死に声を抑えようとしている。
次第に舌を移動させながらベルトに手を掛けたとき、ちょうど遠くから五時限目開始を告げるチャイムが聞こえた。


「……どうする?」


陽介は月森の顔を覗き込みながら言う。
右手では僅かに反応を示し始めた月森自身を握り込みながら。


「ふぁ…っ!」


月森はふるりと身体を震わせ顔を上に向けた。
同時に、無意識なのか腰を揺らす。


「あ……、陽介…」


首に腕を回して抱きつき、続きを促がす。


「ん。孝介、壁に寄り掛かって」


素直に従い壁に背を預けた月森。
立てられた膝の間に身体を割り込ませ、下肢を覆うものを素早く取り払う。
緩く勃起したものを上下に扱いてやれば、堪えきれなくなったのか甘い嬌声が漏れ聞こえた。


「あっ…あぁっん……はぁ」


溢れてきた透明な蜜を指に絡ませ後孔へ持っていくと、つぷん、と二本の指が簡単に飲み込まれていく。


「んんっ…はっ……あぁん!」


徐々に指の動きを大きくしていく陽介。
その制服を月森の手が掴んだ。


「孝介?」

「も…いいか、ら」

「…辛かったら言えよ?」


指の引き抜かれた喪失感を感じる前に、陽介の熱いものが押し入ってくる。


「ひあぁっ!んっ、…ふ、あぁ」


最奥まで貫かれる律動にずり上がる身体を腰を掴まれて固定される。
同時に前も擦られ、飛びそうになる意識の中で覆いかぶさる陽介の背中に腕を回した。


「あ、あん…よう、すけっ!も、イっちゃ…っ」

「うん、一緒に、な…っ」


ぐっ、と深く穿たれるのと同時に先端に指が食い込まされ、背中が大きく弓なりになる。


「あっ、あぁぁ……!」


抱き締められる心地よさに瞼が重くなる。
月森は射精の余韻の残る気だるい身体をもぞもぞと動かした。


「……花村。授業、どうする?」

「んー、いっそもう帰るか」

「…じゃあ、俺の家来るか?」



授業をサボって君と二人。
(え、もしかして誘ってる?)
(……さぁな)


あきゅろす。
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