鈍感先生と絶望先生 01 桜舞い散る新学期シーズン。 暖かい春の訪れ。 新生活、新しい出会いに人々は浮足立って生活をする。 そんな季節に、 ――糸色望は自殺を謀った… が、未遂に終わった。 「私は本当に死のうとしていたんです!!」 不思議な女学生に自殺を引き止められて変な名前、それも“桃色課長”と名付けられた。 「(首吊り自殺を身長を伸ばしてしたなどそんな訳ないじゃないですかっ!)」 独特の感性を言葉の節々から滲ませている目の前の少女に若干恐れを抱きながらも、望はその場を逃げ出した。 そして、その行動が自分と運命の女性を引き合わせることになるなど、望は思いもしていなかったのである… [next#] |