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Cheeks goaf
say(子安×俊彦)
「好きです、貴方が」
そんな言葉が言えたらいい。
同性という垣根を越えて。
貴方に。





*****
say
*****


「言えたらいいのにね」
「ん?」

子安武人がはなった一言に俊彦を小首をかしげた。

「ん〜、ほら、アニメとかって格好いい台詞ずばって言えるから」
「あ〜確かにね〜」
ころころと俊彦は笑う。
「好きな人に素敵な告白とかしてみたいじゃないですか」
「おっ子安、好きなやつできたのかぁっ!」
「……………」
「な、なんだよぅ、そんなジト〜っとした目で見るなようっ」
「関さんのバカ」
子安はプイッとそっぽを向いてしまった。
俊彦は眉間に皺をよせて「なんだよ〜」と頬を膨らませた。



貴方が好きだ、この一言を言うにはどれだけ身を削る勇気を出せばいいのだろう。

子安は小さい声で
「好きです…関、さん」
と呟いてみた。
聞こえるわけがないくらい小さな声で。


しかし俊彦は
「僕も好きだよ」
とケロリとした表情で言った。

瞬間、武人は耳を真っ赤にした。
「き、きこえてたの」

「聞こえるように言ったんじゃないのかよぅ」
へらへらと笑う俊彦に、子安は小さくため息をついた。

(この人は…小悪魔なんじゃないか…?)

わかっていてか、わからずか。
どちらにせよ実に巧妙だ。
どちらにせよ武人は俊彦に左右されてしまう。
俊彦の言動ひとつで浮いたり沈んだり。
実に単純で正直な。

「貴方がそんなんだから嫌いなんだ」

「きらっ…??なんだよ、ひどいやつだなぁ!僕は子安のこと好きだけど?」

「………………そりゃどうも」



これだから。

これだからいやなんだ。

「好きです、貴方が」
そんな言葉が言えたらいい。
同性という垣根を越えて。
貴方に。

貴方は簡単にその垣根を越えられるけど、その重さもなにもかもわかっちゃいない。
僕がどういった気持ちでいるかさえ。


これだから。

これだからいやなんだ。

貴方の言動ひとつで僕に

これまで影響があるとは
貴方は思っていないでしょう?


「子安大丈夫?顔真っ赤だよ、風邪??」
心配そうに顔を除き込む俊彦に、困ったように笑う武人であった。











*****
アニメとかだと歯の浮いた台詞とか平気でいえるけど
やっぱり実際ってなると難しいよね!
ていう葛藤をもつ子安とちょろあまですよな俊彦さんでした!((笑^▽^*))

関さんにはでれでれな子安さんがすきです!
BADBOYSさいこう!><*うほ!いい夫婦!(自重

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あきゅろす。
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