星屑の在り方
(復活/骸)桜中毒に冒された患者たち
「頼もぉぉぉぉ、六道骸は居るかぁぁぁああ!!」
「────────────おや、貴女は?」
「並森中学校が風紀委員に属します、ザビ子と申します、どうぞ以後御見知り置きを」
「あ、どうも宜しくお願いします」
「ええ宜しくお願いしますと言う訳で死ねェェェエエ!!」
「何故!? 貴女と僕は初めて会いましたよね、僕は貴女に恨まれる様な事はしてない筈ですよね!?」
「うん、初見ですよね、初見ですが私はお前に恨みがある。
そこで六道骸に問題です、私は先程自らの事をどう名乗りましたか?」
「硬鞭で鍔競りをした状態で良くもまあ悠長に言えたものですねぇ、貴女はなかなか大物のようだ。
────ザビ子、並盛中学の風紀委員。
ああ、成る程、貴女は雲雀恭弥の回し者という訳ですね」
「近いな、この件に委員長は関与していない、これは私の独断の元で下された」
「クフフ、ならば何故貴女は今ここに居るんでしょうか」
「へぇ、心当たりがないとしらばっくれるのか?」
「心当たりがないでも無いですね、けれどそれには確証が持てない」
「ふん、案外聡いんだな六道骸。なかなか愉しませてくれるじゃないかぁ〜」
「……貴女はなかなか情緒不安定ですねぇ、そろそろその物騒な刀を仕舞って下さい」
「あは、情緒不安定は委員長にも言われたな、治せないもんだから仕方ない。
とりあえず、君のそのポセイドンみたいな矛を仕舞ってくれたら考えますよ?」
「クフフ、貴女も硬鞭を仕舞って下さい」
「いや、アンタがポセイドンを仕舞えよ」
「いや、貴女が」
「いや、お前が」
「────」
「────」
「死にますか?」
「アンタがね?」
「死んで下さい」
「アンタがな?」
「………………」
「さらばだ六道骸、せめて黄泉地に迷わず綺麗に殺して差し上げます」
「嫌です、彷徨ってやります、散々彷徨った挙げ句貴女に取り憑いてやります」
「親戚に凄腕の魔払い師がいるから安心して殺されろ」
「逆にその魔払い師に取り憑いてやります」
「委員長の仇じゃあぁぁぁあぁあああ!!」
「いや生きてますよね雲雀恭弥」
「アンタの所為で委員長と二人でお花見出来ないんだから、責任取って死んでくれよ」
「やっぱりそれですか」
「なんとかしろよ六道骸、アンタの所為で委員長はボロボロになったし最悪なんだからな、だから責任取って殺されてくれよ!」
「……っ、結局の所八つ当たりじゃないですか」
「日本人としてこの地に産まれたのだからさーやっぱり好きな人と花見したいじゃないか、それが出来ないんだよ、最悪じゃないかどーしてくれんだお前チクショー!!」
「……っ! 貴女は感情の起伏で力が強まるんですね、怖い人だ」
「然も委員長、この所ご機嫌が優れないし八つ当たりで他の人間に当たり散らすしで大変なんだよ!
ああもう、本当怪我人が怪我人を増やしてどーすんだか……まさに死屍累々ってか……もう見てらんないんだよ、最近のあの人!!」
「……ッく、それは僕の所為ではないと思いますが」
「いやいやいや十中八九アンタの所為だから、さっ!! さあ、墜ちてください!!」
「…………っ、なるほど、これは少々手厳しいですね……?
では苦肉の策としてこういうのはどうでしょう、貴女と僕が花見をするというのはどうです?」
「え、なに、死にたいの? なら早く逝ってくれればもっと速く殺ってあげたのにー」
「漢字変換間違えてます!! え、ちょっと待って下さいなにか先刻より力が強まってませんか?
あれ、ちょっと待って下さいなんで目の前に剥き出しの刀身が迫って来てます!!??」
「余談だが、私の愛刀はこう見えて委員長よりエグい隠し刀仕込んでるからびっくりしたろう。
冥土の土産だ、あの世で閻魔に遭ったら宜しく伝えておいてくれ」
暗殺者は華麗に舞う。
「クフフ、惚れました!!」
「誰かガソリンをコイツにぶっかけろ」
◆ ◆ ◆
←前
次→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!