星屑の在り方
(銀魂/銀時)絶望の恋
「ね、ザビ子は銀ちゃんのどこが好きなのヨ?」
「私は銀さんの事なんてこれっぽっちも好きじゃない、神楽ちゃん、頭から脳漿が出るまで頭皮を掻き毟られたいの?」
「ごめんアル」
「大体ね、大前提としてなんで私が銀さんの事を好きとして話を進めているの?」
「だって銀ちゃん言ってたネ。“ザビ子は俺にメロメロゾッコンだ”って」
「メロメロて! ゾッコンて! 物凄く死語! 凄い、メロメロゾッコンなんて使う人間初めて見たよ私!」
「違うアルか?」
「ええ。これっぽっちも。ザビ子個人は坂田銀時に興味も好感もない」
「酷い言われ様アルな銀ちゃん、今ちょっとだけ同情したアル、ちょっとだけナ」
◇ ◇ ◇
「────────だそうです、銀さん」
「みなまで言うな新八、しまいにゃ銀さん泣いちゃうぞコノヤロー」
「まあ、精々頑張って下さい。高飛車をオトすなんてギャルゲーの基本中の基本、言わば醍醐味ですよ?」
「いや、これ現実だからね。ゲームじゃないからね、然もギャルゲーておま、そんなんやってんの新八くん? うっわ引くわナチュラルオタクツッコミダメガネが」
窓の外のコリウスが視界に入る
「“べ、別に銀さんの事なんて好きじゃないんだからねっ!”
なァんていうベタなツンデレもしないからね、私」
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