星屑の在り方
(Fate/衛宮邸)動いて燃焼させるしかない
「士郎、私今日から夕飯要らないから」
「は」
「アーチャー、貴方も私に夕飯与えないで」
「は」
「セイバー、貴女は私の前でご飯を食べないで」
「へ」
「遠坂さん、私に八極拳教えて下さい」
「はぁ?」
「桜ちゃん、私と一緒に頑張ろう」
「はい?」
「とゆー訳だから、宜しく! では私はこれにて」
「ちょっと待てそこの自由人!」
「ちょっと待てそこの自由人!」
「ちょっと待てソコの自由人?」
「ザビ子、いきなりどうしたのですか」
「セイバー、きっと貴女には生涯無縁な悩みだと思う」
「……ああ、そういう事ね」
「私もザビ子先輩の気持ち、よく分かります」
「…………ザビ子、まさかとは思うが君……」
「アーチャー、それ以上言わないで、自分の事くらい自分で一番分かってるんだから」
「えと、なんの話をしているのかさっぱり分からないのだが……」
「さて、鈍いおばかさんは放っておいて。私も協力するわよザビ子」
「私も、出来る限りお手伝いしますねザビ子先輩っ」
「うぅ……有り難う、遠坂さん、桜ちゃん。
アーチャーと士郎は本当に同一人物なの? なにこれ人生経験の差?」
「ザビ子、絶食は良くないぞ。バランスよく摂り運動で減らす事が一番効果的だ」
「分かってるよアーチャー、だけどそれをしなくちゃ……私は前に進めないんだ…………!」
「────────了解した、それが君の望みなら」
「相変わらずクサイ奴ね……まあ良いわ、ザビ子、貴女に八極拳を教えるのは構わないけれど、貴女の運動能力って確か────」
「────学年どべです!!」
「よし、まずは町内を二周するか。
基礎体力をつけて燃やし易い体を作ってからの八極拳よ!」
「はいッ、どこまでも走ってきます遠坂師匠!!
燃えよ、我が裡に棲まう化物ォォォォ────────……!!」
「なあ桜、ザビ子はなんで走ってるんだ?」
「衛宮先輩、先輩のその鈍い所も私はとても良いと思っているんですけど、ここは儚い乙女心を察して下さい」
「間桐桜、それは無理な注文だ。衛宮士郎に女性の気持ちなぞ汲める筈がない」
恐怖の体重計!
「今朝体重計乗ったらびっくらした」
「解ります、ザビ子先輩の気持ち痛いほど解りますぅ…!」
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