星屑の在り方




(らっきょ/式)『』に通ずる者




「式はね、『』に通じているの」

「うんうん、ってるってる〜。だから、式にはモノの死が見えるんだよね?」

「ええ。両儀の家は凄いわよ、器である『わたし』に意思を持たせたのだもの。異能者を生み出そうと躍起になってる姿が見てとれるわ」

「でも、式はそれのお陰で今あるシキが生まれたんだからそれに感謝しなくちゃ」

「ふふふ、そうね。ザビ子は話していてとっても楽しいわ、わたしと違う見解を持っているんだもの。話していて飽きないわ」

「あはは、有り難うシキ。式の口から褒められる日が来るなんて夢にも思わなかったよ」

「そうね、式は照れ屋だから自分の気持ちを言葉に出来ないのよ」

「なんと式が照れ屋とな……それを式が聞いたら激昂する事請け合い」

「大丈夫よ、この会話を式は聞いていないもの。だから式が知る事はないわ」

「へえ、それは便利だね。この出来事をコクトーには隠しておくべき?」

「あ、スッゴい悪戯っ子な貌をしてるわよザビ子。でも彼には隠しておいてあげて?」

「承知致しました我が麗しの姫君マスター両儀式あなたが命ずるならば、不肖このザビ子、地獄の果てまで隠し通しましょう────」

「わあ、それ生で初めて見たわ……式はそういうのが嫌いなんだって、貴女のそんな態度が腹立たしいって言ってたわよ?」

「うっげ、マジでか。以後気を付けよ、うん」

「それと────────貴女の線が、視えないの」

「ぇ……線、て……死の線?」

「ええ、初めて逢った時から式は戸惑ったわ、こんなにも視えない人間を視たのは初めてだっただもの」

「ソレは魔眼をフルにしても、視えないの?」

「フル活動して、やっと常人並…………いいえ、それでも、きっと……」

「ってことはアレかな、式は私を殺したいけど殺せないから私の事を目の敵にするのか」

「だいたい正解ね。でも式は一度も貴女を殺そうと思った事はないわ、ただ、ちょっと疎ましいと思っただけね」

「まだ殺したいって思われた方がマシでした」

「あらそうなの? けれどわたしにしては凄いわよ、殺したいなんて思わない友人は貴女だけだものっ」

「いやそんな普段の式が絶対やらない様な行動をされても困るぜ、可愛らしい笑顔とウィンクと親指グッ☆ってやられても」































































アカシックレコード。

最近、やたらとザビ子が式にべったりしてる。
僕としては微笑ましいが、式の貌が物凄く怖いから何もできない現状。








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あきゅろす。
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