星屑の在り方
(復活/黒曜)夏にはやっぱり爽やかな汗!
「…………骸ォ、この部屋暑ーい」
「そうですねぇ……」
「寧ろ熱いびょん……」
「……でも、厚くはない」
「……千種ァ、なんでキミは涼しげなのー?」
「俺はあまり気温の変化に左右されないから……」
「羨まー。あ゙ぁ゙ぁ゙っ゙づいタマ、死ぬ、溶けるー、いや、これは寧ろ熔ける」
「……落ち着いて下さいザビ子。先程から君の言動はどれも可笑しいです」
「熱いから☆」
「ザビ子ー、漢字が違ェびょん……熱いじゃなくて暑いだびょん」
「……犬に正論言わりた。ねぇねぇ、暑いよ、骸が死ぬー」
「その言い方だと僕が死ぬみたいに聞こえるんですけど」
「千種、コンビニ行こうや」
「……なんで、俺が」
「無視ですか、ねぇ無視ですか?」
「だって千種暑さ感じないんでしょ? ならこの暑さの中コンビニへアイスの買い出し位行けるでしょー」
「シカトは良くないです、いぢめカッコ悪い!!」
「……代金、ザビ子が俺の分も立て替えてくれるっていうなら」
「ノッた。はいこれ、頼んだ」
「はいはい……」
「僕を無視して話を進めないで下さい!!」
「骸、叫ぶな余計暑く思ゆる」
「古文的表現で僕を拒絶しないで下さい!
なんなんですか、ザビ子は! もう、僕泣いちゃいますよ!」
「犬、骸が泣くってよ。ムービー録ろうぜー」
「ブルーレイに残せるよーにハンディカムも用意しなくちゃじゃれー?」
「へぇ、最近のハンディカムはブルーレイに残せるんだ、時代は変わったな〜?」
「お前達は僕を苛めて愉しいんですか!!」
「ごめん骸、これも私がキミを愛するが故よ。耐えろ、ぷぷ」
「男らしッ、ザビ子最高に男らしいッ! けど最後堪えきれずに吹き出してるじゃないですか!」
「……なにやってんの、お前ら」
「あ、千種おかいり思いの外早かったね。今ねー私がねー最高に男らしかったの!」
「……そう、ただいま。なんか思ったより元気そうだなザビ子」
「ほぉれおええへをえ」
「……棒アイスを口に突っ込んだ状態で喋ろうとするなよザビ子」
「ガリガリくんめっさウマース!」
頑張れ青年、終わらない夏はないのだから。
「ザビ子と柿ピーらけ狡ィぴょん! 俺にも寄越せぇ!」
「じゃあ、私の一口あげるよ、犬」
「!? い、いけませんザビ子! それはいけません!」
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