星屑の煌めき




(銀魂/銀時)無貌を断ち切る惨禍の行方




「やべぇ!! 超悪夢見た!! 銀時助けて!!」

「ぅを、んだおま、人が爆睡決め込んでるのに叩き起こすとかなんだお前……」

「いやいやいや、それどころじゃなくて、マジ悪夢見て怖くてヤバい!! 起こしてゴメンだけど銀時、ちょっと一緒に寝て!!」

「ッハ!!??」

「ほらお布団詰めてザビ子が入れるスペース作って!! 枕は大丈夫、ちゃんと持ってきた!!」

「いやいやいやいや、話進めんなマジでお前なんなの今日!? なんでそんなグイグイ来るの?! 俺はおめーがこえぇよ!?」

「だぁかぁら!? めたくそ怖い思いしたからちょっと一緒に寝て欲しいんだって!! さっきそう言ったじゃんけよ!?」

「あとちょいちょい気になったけどお前声でけーよ今何時だと思ってんだ」

「マジマジマジ、死ぬ程悪夢見たらエストロゲン出まくりでやべーの今の私!!」

「アドレナリンな。んな興奮状態で慌てて俺ん所来る辺り、お前ホントはビビりだよな」

ちげ……ぇくねぇけど、そうだけど、そうじゃないと反論したいところ!!
いやもうホント、早く私が入るスペース確保して早く、もちょっと向こう行け銀時お前〜!!」

「我が道をゴーイングだよなザビ子お前ホント。ほら、退いてやっから落ち着けよ」

「てんきゅてんきゅ!! お邪魔んぼ。っあー、めちゃこわだった〜、うを心臓まだドキドキしてる、やっべっぞ!!」

「……普通夜更けに男の布団に入るってのはそういう事だと俺は思うんだ〜」

「え、やだなに、銀時、私に対して銀時の銀時元気になるの?」

「今すぐ町一番の寺子屋でデリカシーを学んでこい。マジでお前デリカシーなさ過ぎて引くレベルだから」

「デリカシーよりまずなにより、私が怖い思いをしたのが一番のショッピング体験だよ」

「ショッキングな。ザビ子テンパり過ぎて簡単な言い間違い起こしてんぞさっきから」

「落ち着かないわでも落ち着かないと、ほんと、まじ、もう、ほんっ、めっちゃ怖かった〜〜……っ!!」

「うごをぉ!! 急に抱き着くなおまっ、馬鹿力だって事自覚しろそろそろ!!」

「平にごめんやで。でも不思議と銀時の声聞いてたら落ち着いてきた。銀時セラピー凄いね」

「……おぉ。横文字間違えてないって事はちったぁ落ち着いたのか、ザビ子」

「なんとか。お陰様で。……銀時の匂い、落ち着く」

「────そぉか」

「うぅ〜〜、でも本当にマジ怖い夢だった……。ちょっと聞いてよ夢の内容有り得んぐらい怖かったんやで……」

「聞きたくないってもお前は話すんだよな」

「分かってんじゃん。いやーもーさ、なんか途中までハピハピハッピーって夢だったの、どんな内容だったか忘れたけど。
んで、急に黒髪ロングの女の人が出てきたなぁって思ったら急に首絞められて殺される所だったのを、バッて跳ね起きて冷汗と脂汗ぐっちゃりびっちょりなうって感じ」

「本格的にホラーじゃねーか!? こっっわ!!」

「でね。一応私抵抗したのさ。向こうがこっちに対して物理攻撃働けるって事はこっちの物理攻撃も働けるって事じゃん?
ほんだから殴る蹴るを与えたんだけどビクともしねーの、それが一番怖かった」

「幽霊に対しても遺憾なく脳筋働くお前が一番怖いなって今俺思ったわ」

「だって戦わなければ生き残れないと思って生きてるから」

「仮面ラ○ダー龍○かお前は」

「座右の銘にしてる。んー、本格的に落ち着いてきた〜、これで寝られるわ、さんきゅな銀時」

「おー、良かったなザビ子。寝不足はお肌の天敵だかんなぁ」

「そんでさ、もいっこだけワガママいいかな」

「は? やだよ」

「起きたらそこのファミレスでチョコパフェ奢ってやるから」

「よしなんだ、なんでも言い給えザビ子ちゃん」

「チョロいんだか現金なんだか。今さ、私横向きに抱き着いてる訳だけど銀時仰向けじゃん?」

「ん? おお、まあな」

「ちょっと正面から抱き着きたいんだけど」

「────」

「おわ、毒霧吹き出すのやめよーぜ。ばっちぃじゃんけよ」

「いや、唾吹き出すレベルに噎せても仕方ねーと思うぞ今のは?!」

「いいじゃん、横向きも正面も変わらんろ」

「変わっ……よし、じゃあやってやろーじゃんよザビ子お前、一回ちょっと離せ」

「おっ、珍しく銀時が承諾した。明日は雹が降るかしら。はい、離した」

「お前……勝手に言ってろ。ほら、コレでいんだろ」

「おー、じゃあ遠慮なく抱き着くわ。いえーい」

「あれ、普通ここで恥じらったりするんじゃねーの話の展開的に?!」

「恥じらいなんてあったらそもそもここに来ないし……。うお、なに、すげぇ心臓バクバク言ってんだけど、高血圧症!?」

「殴りてぇなコイツ。本当に一発で良いから殴らしてくんねぇかなほんと」

「やめろーぃ。……おー……なんか、心音聴いてたら、睡魔来た……」

「……そうか。じゃあこのまま寝ちまえ、ザビ子」

「……ぅ、そぉすらァ……わりぃね、銀時、ありがとう……おやすみ……」

















































大好きな音と、大好きな匂

落ち着くのは私がひとえに、──────そういう事






































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あきゅろす。
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