同人小説
持帰り編
「じゃ、また明日ー。」
そう言ってメンバーと分かれる。
ただ、レナは一緒だ。
「ねぇ、ホントに泊まって良いの?」
レナは不安そうだ。
「良いよ。うちは親は死んじゃって居ないから。」
「じゃあさ、服とか持ってくるから待っててね!」
そう言ってレナは走り出す。
別に嫌そうじゃないな。
むしろ楽しそうだ。

数十分後、レナは重そうなバッグを抱えて戻ってきた。
「お、お待たせー!」
流石に一晩だけなのにその量は無いんじゃ、
と言わんばかりの量だ。
「持ってやる。」
「あ、ありがと。ふぅ。」
ずし、と腕にかかる。何が入ってるんだ?
少し話してる間に、俺の家に着いた。

「ここがユクの家なのかな、かな?」
とても信じられないと言う目で、
俺と俺の家を交互に見ている。
まぁ、誰でもこういう反応はするだろう。
「え、あ、まぁ、入ってくれ。」
何故この言葉を言うのに違和感があるんだ。
「う、うん。」
レナもそうらしい。
こんな所でたむろってるのを他人に見られたら厄介だ。
つきあってるとかで茶化される可能性がある。

中に入った途端、レナの表情が変わる。
圭一に忠告された、かぁいいモード、なのか?
よく女の部屋みたいとは言われたが、
レナがああなるんじゃ、かぁいい部屋ってことか。
レナは棚に飾ってある人形やら、布団やら、
何にでもほおずりして、優越そうな顔をしている。
「かぁいいよぅー!あ、こっちも!はぅー!」
うわぁ。早すぎる。移動が見えん。
俺がレナを止めようとしたその時だった。
プルルルル・・・
甲高い電話の音が鳴り響いた。

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