極楽蝶華
3
「ところで……お前、誰。」
ハァ━━(゚Д゚)━━??
人の首絞めて第一声がそれ??
ハァ━━(゚Д゚)━━?!
……いけないいけない。俺は優等生優等生。(自己暗示)
『…今日、転校してきました藤堂悠「あーおまえか転入生って。」』
……人の話聞く気ある??
ねぇ、自分で聞いといて答えを最後まで聞かないとかなんなの?
「優斗(ユウト)が話あるっつーから、理事長室連れてってやる。
……今日授業ハケたら生徒会室来い。忘れんなよ。絶対だからな。・・・・・・・・来なかったらシメる。」
うわぁ、絵に描いたような俺様☆
……いつもの俺なら一発くらいローキックでもかましてんだけどなぁ……
いくらなんでも転入早々こんなめんどくさいやつと一戦交える訳にはいかない。
敵は作りたくないし。
「俺は、生徒会長の琉崎俊(リュウザキスグル)だ。名前覚えとけ。」
……ん??
りゅうざき、?
この暑い中で半ば活動を停止しかけていた俺のニューロンが、脳裏に悠貴さんの一言をリピート再生した。
「学園についたら、高等部の生徒会長・・・まぁ、琉崎グループの御曹司なんだけど。その子が迎えに行くから、学園まで案内してもらってね。」
シュン=琉崎俊=生徒会長=琉崎グループ総帥の孫
やべ━━━━━━━━!!
なんかとてつもなく嫌な方程式出来たぁぁああああ!!
だって、だって、だって、御曹司で生徒会長とか言うからまるお君みたいな眼鏡かけた真面目そうなの想像してたんだもん!!
こんなのが来ると思ってたら俺だってそれなりに心の準備を・・・・・!!
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