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極楽蝶華
確認
 




ゆうわけでやってきましたよヒャッホウッッ!!
(炎天下による脳みその直接過熱によりテンションが崩壊気味)


んで、さっきから門をガチャガチャやりながら声を張り上げているが人がやって来る気配が無いんですが。

つか人気が無ひ……
あの鬱蒼と茂る森の向こうに見える宮殿?には本当に人は住んでんのか。
実は未踏の地で最上階に宝でもあるんじゃなかろうか。
行く途中スライムとかさまようよろいとか出てこねーだろうな。


馬鹿な現実逃避はこのくらいにしてとりあえずやることを確認することにした。

まず第一に、理事長へのあいさつしてー。
(日本企業のトップの三男ですからね。)

それからご機嫌損なわないようにしてー。


……あと生徒会長には気をつけなきゃ、と。その日本企業トップの長男の息子だし。藤堂グループに難癖付けられちゃたまんねぇから近づかないに越したことはない。うん。

そして何よりも、学園内では猫を被る。
血縁としてここで問題起こしてハルキパパさん達に迷惑かけるの嫌だからね。
喧嘩とかやったら即退学だろーな。こんな私立のお坊ちゃん校。

その目立ち、の元凶である人と違うこの髪の毛を隠すためにカツラも被る。眼鏡もかける。
カツラと眼鏡用意してくれたハルキパパの秘書さんには感謝だ。

いくら温厚に徹してもケンカ売られたら買わないでやりすごせるという自信がない。
いやむしろ、ケンカ売られたら率先して買ってしまう自信がある。

 幼少期からからかわれてたもんなぁ〜この髪と眼。【白髪】だの【漂白剤かかったのかよ】だの【ガイコクジン】だの。

けど、俺は母さんから生まれてきた自分の外見を呪ったことはない。
母さんは大好きだったから。その母さんが好きだったこの髪の毛も瞳も、俺は好き。

まぁ、だから、髪とか馬鹿にされると結構後先考えずキレちゃうんだけどな。


そりゃぁグレもしますよ。
でも勉強だけはしててよかったなー。なんか編入試験が結構良い?成績だったらしくじーちゃんに誉められたし(*´∀`*)アハー

『親父のあの性格は絶対にじーちゃん譲りだvvv』
って思うほどの歓迎を受けたのを思い出して思わず口の端が持ち上がった。




「何ニヤニヤしてんだよ」

『……ぁあん?』

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