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極楽蝶華
3
 

それから暫くして煮込み上がったので晩飯にすることにした。

『なーなー。飯食い終わったらみんなで格ゲーのチーム戦やろー。』

「あ、いーねー。何やる?俺、格ゲーにはちょっとうるさくてさ。ソフト結構あるけど持ってこようか?」


『マジで?持ってきて彰♪』

「なーゆきやーん。それ一口ちょーだーい。なんかかなり美味そうなんやけど♪」

「あ、俺も欲しい。」

今度は将治。

「俺も俺もー。交ー換☆」


……可愛いな誠。




『わーいエビフライ〜♪得しちったぁー。』

タルタルソースが美味ーい。

「……悠紀仁、口、付いてる。」

『え?あぁ、さんきゅ。』


口の端に付いたソースを指で取って舐めた。


「お、おおおおぃ。おまっ……何やっとんねん。」

『……え?ソース舐めたんだけど。』
マナー悪かったかな

「……悠紀仁ってもしかして天然?」

『何が?』

「え、お前マジに無自覚なの?」

『なにがー。』

「……もういいよ。ご飯食べな。」


なんだっつーのもー。


「悠紀仁……。絶対人前で変装解いちゃ駄目だよ。
僕たちなら平気だけど……特に、生徒会の人とか。」

『分かってるよぉー。』


なんか五人だけ目配せし合って自分達だけ分かってるぽいのがさみしい。

『何だよ言いたいことあるなら言ってよー。俺だけ除けもんとか寂しくない?』


「……多分そのうち分かるよ。」

……そんな天使みたいな顔でげんなりしながら憂鬱な未来予想しないでください。

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あきゅろす。
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