極楽蝶華
突撃!●の晩御飯
「……もうしねぇよ。
出来ねぇ……から。」
そう言って部屋に入ったっきり出てくる気配が無かった。
どうしようか、何でああなったのか分らないのでほうっておく事にした。
クローゼットからエプロンを出して晩飯を作ってると、チャイムが鳴る。
ドアの向こうからは見知った声。てか、せっかくあるんだからインターフォン使おうよ俺。
「おーいゆーきやん。開ーけてー。」
『ほいほーい。』
玄関を開けると誠達……が心底びっくりした顔で立ってた。
様子がおかしい。
『どーしたー?』
「……藤堂と春日の部屋……ですよね?」
ネームプレートを確認した灰斗が尋ねてくる。
『何言って……』
顔に手をやる。頭にも。
あー。付けんの忘れてた。
『やだなー灰斗。俺俺。』
「……詐欺?」
『ナイス突っ込みー潤、じゃねぇよ。とりあえず入っといて。』
惚け顔の五人を中に招き入れて、リビングに通した。
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