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極楽蝶華
2
 


「……どう言う関係だよ。久遠先輩と。」

『なんでそれ「恋人だよ」に言わな「恋人。」ねぇんだよ』



うるさいです奈緒先輩。



そしてこの暑いのにひっつかないでくださいパートA

『俺は奈緒先輩の恋人になった記憶無いんですけど。
誰彼かまわずからかうの止めてください。変な誤解受けるじゃないですか。
あと暑いから離れてください。』


後ろを向いて押しやるとまた背後から抱きつかれた。今度は不動に。


暑いから以下略パートB

「違うらしいですね?」

「悠紀仁は照れ屋なんだよ。」


……ヲイ。なんで人の本名ぺろっと言ってんだよ。

「へぇ……ユキヒトって言うのか。よろしくね。」


……こいつが同室者のフルネーム覚えてるようなまともな奴じゃなくて良かった……

こいつ力強いし、顔合わせるたびに喧嘩じゃいくらなんでも体が持たない。


『腕放せよテメー。

……っ、何シャツん中手ェ突っ込んでんだよ!!』

俺くすぐったがりなんだからやめれ。
(-ω`-)またこめかみ殴ってやろうかオメー


「……春日君、何のつもりかな?」

腕を捕まれて不動の動きが止まる。


今回だけはサンクス奈緒先輩!!
後ろで両腕まとめて捕まれて、身動きが出来ない。

俺腕力無いから押さえ込まれたら剥がせないんだよね。

「昨日俺が付けた跡見せてやってくれない??」

『は?』

腹を見下ろすと……

ヘソを中心に広範囲に鬱血の跡。

このやろう……

俺肌弱いから痣とかなかなか消えないんだぞ?


――前を見ると、奈緒先輩の顔から笑顔が消えている。

「……なんでこんなとこにこんなヤツが付けたこんなモンが付いてるの?説明してくれるよね?

……悠紀仁。」


    ブラック
   降    臨

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