極楽蝶華
ごたごた一旦収束
「て訳で春日。
お前開示作っといて。」
「はぁ?」
「いいでしょう?別に。僕らはもう夕方まで仕事無いし。
それとも……春日も仕事サボってた経緯悠紀仁に聞いて貰」
「ハイ分かりましたスイマセンやりますやります!!」
不動危機一髪。
どうやら中等部から芽生えた確執は未だ続いているらしい。
仕事やらずに遊んでばっかいたからだよ。
「えー。
じゃあレオも生徒会入るの?いよいよ俺遊び相手いないじゃん。」
と、またここでこの場の空気掻き回すこの子。
彰としては気が気でない。
まぁ、確かに彰はバスケ部、誠と潤は陸上、灰斗と将治は弓道部で全員部活が終わるまで暇は無い。
一応運動部だし。
「あー……じゃあ、毎日寮までは俺が送」
「日替わりで悠紀仁寮まで送って、皆でその後仕事ね?」
不動が小さく舌を打った。
奈緒がサボり魔の心中見透かすように目を細める。
「……お前サボるつもりだろ?」
まぁまずその通りだろう。
「え、別にいいよちっちゃい子じゃあるまいし。」
「駄目だ。お前一人になんじゃねぇッ……!!」
いきなり大声を出した会長に悠紀仁が少しビビって後ろを向いた。
そして俺は今さっき本気でビビって叫びそうになった。
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